(詩)ヒペリカム
二の腕に知らない歯型が付いてた
身に覚えのない
ふと君を見たら首筋に歯型
身に覚えのあるような
夢で出会う君は、いつも何も言わない
優しく微笑んで僕に手を伸ばしてくる
その手を掴んだら汚してしまいそうで
いつも、地の果てまで逃げてしまう
目に見えるものじゃないと
確信できるものじゃないと
どうしても自信が持てなくて
いつもユラユラ揺れてる
よく地の底に倒れ込む
起き上がるのは簡単なんだけど
僕の命の端っこのほうに君が齧り付いてる
その反対側の端っこのほうで僕は君を齧ってる
求めてるのはお互い様、なのに
自分自身は求められてないと思ってる
だって君はそんなに綺麗だから
だって僕はこんなに汚れてる
だって世界はこんなに醜いのに
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