【詩】罪業

掌を額に当てる刻、俄に緊張が走る
内心でつい謝りながら触れた
僕の汚い手形が君の肌に付かないだろうか
後ろめたいのは自分が嫌いなせい

出口の無い迷路の真ん中で蹲る
君が居ないと分からない

忘れようとした
何度も忘れようとした
何にも感じない振りもした
辛くない、悲しくないって
笑ってる振りも沢山した

僕には君が居ない
僕が望んでも君は存在しない
僕のゴールは君だから
ずっと迷路から出られない
皮肉な事に居心地は悪くない


諦めて、強く生きろ
君の居ない世界で素知らぬ顔をして
生きろって、ずっと言い聞かせてる
傍に居て欲しいのに、手を繋いで欲しいのに
僕の存在は邪魔になってるんじゃないかな
毎日に怯えてる
僕の命は一生動けない
君が居なければ怯えないで済むのに
君が居ないと生きれない

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