メンチン何切るの700本ノックをやってみた
題材は、馬場裕一プロの『バビィのメンチン何切る』からです。
この本には全部で79個の牌姿が掲載されています。特定のツモに対して何を切って何待ちになるかを考える形式ですが
実はそのほとんどの問題において、同色1~9のどれをツモってもテンパイする形になっているところがスグレモノです。
よって、全ての受け入れについて検討すれば、79x9≒約700通りの何切るを学習できることになります。牌が一つ置き換わるだけで、待ちが大幅に変わる点も面白いところです。
一番アツそうなツモがテーマになっていることが多いため、「どうせ綺麗な多面待ちになるんでしょ?」と読むことも出来てしまいますが
その他のツモでも結構難しいものが混ざっているので、バイアスがかからないことも含めて良い練習になります!。
そして何切るに正解するだけではなく、何待ちになるかを正確に言い当てることが目標です。また最善打以外に複数の有力な選択肢がある場合は、それらについても検討します。
アプリ等でランダムに出てくる14枚形の何切るゲームも十分練習になりますが、それらはどちらかというと基礎ができた人が瞬発力を磨いたり、実力を維持するトレーニングに向いている印象です。
◉やり方
本の解答・解説は当然読みますが、問題以外のツモについては、自分で考えてから天鳳の牌理アプリ等で正解を確認します。
打牌が正しくても待ちが1つ2つ抜けていることはよくありますので、「これで合っているだろう」で済まさずに、コンピュータの答えを確認するのが重要です。
より多くの牌姿に触れて、頻出パターンを自分に叩き込むことが目的なので、麻雀牌を使ってやるのも効果的です。
◉実際のトレーニング風景
では実際にやってみます。例えばこんな牌姿でドラは無関係とします。
1p〜9pまで全てテンパイしますので、順番に考えていきます。
自分で答えを出したらこんな感じで正解を確認します。
天鳳の牌理ツールを使う場合は、右端に1pを入力したあと、次々に2p、3pと代入していくと速いです。
本の空いているスペースには『ツモ1打8で24567待ち』と書いておくと、次回見た場合に便利です。
他のツモについても、例えば『ツモ3打2で5679待ち』といった感じで書いておきます。
答えが簡単と感じるものは記載を省いて良いですし、逆に同じツモに対して複数の有力な選択肢がある場合はそれも書いておくと良さそうです。
◉やってみた感想
正直かなり面倒ではありますがw、確実に自分のタメにはなります。
やっているうちに自分の苦手なパターンがいくつか見えてきますので、その確認や補強をすることが可能です。
また、数をこなすことで「メンチンってだいたいこんな感じなんだな」という感覚を掴めるのも大きく、漠然とした苦手意識や不安感から脱却することもできます。
◉注意点
実はこの本は数年前に一度読んだことがありました。頭で理解していたはずですが、実戦への応用力としては1~2割くらいしか身についてなかった気がします。
でも、今回で7割くらいまで昇華できた感覚はあります。つまり、数年前の自分がこの練習をやっても消化不良を起こしていた可能性が高いです。
したがって、時間をかけても待ちの一部を論理的に説明できないような場合は、基礎力が足りていない可能性がありますので、13枚の待ち当てから取り組んだ方が良いように思います。
◉能力は人それぞれ
「これだけやればもう十分では?」と思われる方もいるかもしれませんが、まだまだそんな自信はありません。
余談ですが、「これは少し難しいかも・・・」と思ったものを私のセット仲間にLINEで聞いてみたことがあります。
既読タイミングは忘れましたが、サラッと回答がきました。
別の問題でも
「ガーン、二人とも余裕なのか・・・」
「自分がこれだけやってるのに、劣等感を感じるとはいったいw」
と少し焦りを覚えたこともありました。
『13枚はできても14枚は結構難しい』というのが一般論な気もしますが、このようにスイスイ解けてしまう人も実は結構います。
でも、そんな彼らも2人麻雀で一色手の練習をしたり、プロテスト対策でメンチンのトレーニングをしたりと、自分よりもしっかりメンチンに取り組んだ時期があるようでした。
つまり、今までの自分が単に稽古不足だったということです。今回を機に私のメンチン偏差値も50を超えてくれればいいかな、と思う今日この頃です。
それではまた👋
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