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ノベタンの待ち変えで知っておきたいこと


実戦でよく遭遇する割に、最近までアバウトだった部分を自分なりに少し整理してみました。

テンパイでの話になりますので、瞬間の待ちの強さが最優先されますが、大差がない場合は変化や受けに強い形を選びましょうといった内容です。



◉ノベタン待ちからの変化

現状47p待ちからの変化を考えますが、手牌に暗刻があるかどうかでも対応は変わります。まずは基本事項の確認から

①手牌に暗刻がない場合

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(1)ツモ3p:ピンズ部分は34567
打3pか打7p。大差がない場合は7pの手出しを見せるよりも3pをツモ切った方が無難です。
(2)ツモ5p:ピンズ部分は45567
打4pで端寄りの58p待ちにしますが、打5pで4567pにした方がツモ36pの時に待ちを変えることができ、受けには強くなります。
(3)ツモ6p:ピンズ部分は45667 
打6pと打7pで平面的な待ちの強さはほとんど変わりませんが、打6pで横に伸ばしている方がツモ58pの時に待ちを変えることができ、受けにも強くなります。河の強さ等まで考えるとトータルでは微差になりそうです。
(4)ツモ8p:ピンズ部分は45678
打4pで58p待ちにします。ツモ9pで更に69p待ちに変えられます。

②手牌に暗刻がある場合

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(1)ツモ3p:ピンズ部分は34567
打3sで258pの3面待ちになりますが、258p待ちがとても悪い場合は打3pか打7pでノベタンにしつつ、3sのくっつきに期待します。
(2)ツモ5p:ピンズ部分は45567
打3sで36pのリャンメン待ちにすることの方が多そうですが、打4pの58p待ちか打5pの47p待ちにしつつ、3sへのくっつきに期待するのも有力ですので、場況を見ての判断となります。
(3)ツモ6p:ピンズ部分は45667
端寄りのリャンメンになるため打3sで58p待ちにします。ツモ3pで3面張変化も残ります。
(4)ツモ8p:ピンズ部分は45678
打3sで369pの3面待ちになりますが、369p待ちがとても悪い場合は打4pか打8pでノベタンにしつつ、3sのくっつきに期待します。


ノベタン+1メンツの形からの変化


この記事のエッセンスの部分です。

※Case1

画像1

ピンズは345+4567の形で現状47p待ちです。

ツモ3pで待ちを36pに変えるときに、何か決め事はあるでしょうか?。

打牌候補は4pと7pになりますので、それぞれの有効な変化について検証してみます。

① 打4p:3345567の36p待ち
・ツモ2p打3pで258p待ち
・ツモ5p打3pで258p待ち、打4pで358p待ち
・ツモ8p打3pで258p待ち、打5pで369p待ち
・ツモ9p打5pでカン8p待ち(状況により選択可能)
② 打7p:3344556の36p待ち
・ツモ5p打6pで2345p待ち

ツモ5pの場合はどちらも9枚待ちの多面張に出来るものの、ツモ2pとツモ8pのケースで大きく差が付きます。また状況によってはツモ9pの柔軟性にも差がでます。

→以上より打4pが優れています


※Case2

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同じ牌姿で今度は6pをツモった場合です。ピンズが左右対称形になりますので、それぞれの打牌候補の変化形について見てみます。

① 打3p:4455667の47p待ち
・ツモ5p打6pで458p待ち
・ツモ6pは3pを切っているので打7pの4面待ちに受けられない
② 打4p:3455667の36p待ち
・ツモ2p打6pで258p待ち
・ツモ5p打6pで258p待ち、打7pで256p待ち
・ツモ8p打5pで369p待ち、打6pで258p待ち
・ツモ9p打5pでカン8p待ち(状況により選択可能)
③ 打6p:3445567の47p待ち
・ツモ2p打4pで258p待ち、打5pで147p待ち
・ツモ5p打4pで258p待ち、打3pで458p待ち
・ツモ8p打4pで258p待ち
・ツモ1p打5pでカン2p待ち(状況により選択可能)
④ 打7p:3445566の36p待ち
・ツモ5p打4pで256p待ち
・ツモ4pは7pを切っているので打3pの4面待ちに受けられない

以上より

打4pの36p待ちか打6pの47p待ちにすると有効な変化が多く、逆に打3pと打7pを選択するのはNGであることが分かります。


※Case3

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こちらは少し牌姿を変えて4556677の形の47p待ちに3pをツモったケースです。打牌候補は打3p、打6p、打7pになりますのでそれぞれの変化について見てみます。

① 打3p:4556677の47p待ち
・ツモ5p打4pで5678p待ち
・ツモ6pは3pを切っているのでエントツ形に受けられない。
② 打6p:3455677の47p待ち
・ツモ2p打5pで147p待ち、打7pで258p待ち
・ツモ5p打7pで258p待ち
・ツモ8p打7pで258p待ち
・ツモ1p打5pでカン2p待ち(状況により選択可能)
③ 打7p:3455667の36p待ち
・ツモ2p打6pで258p待ち
・ツモ5p打6pで258p待ち、打7pで256p待ち
・ツモ8p打5pで369p待ち、打6pで258p待ち
・ツモ9p打5pでカン8p待ち(状況により選択可能)

以上より

打6pの47p待ちか打7pの36p待ちにすると有効な変化が多くなりますが、打3pを選択するのはNGであることが分かります。


◉まとめ

ノベタンからの変化は、待ちが同じでもより横に伸びる選択が正解になりやすいことが分かりました。

具体的には

4556677の形は変化に乏しく、3455677や3445567の形は変化に強いということが言えます。

今回はフーロ手での対応の仕方を紹介しましたが、面前手の場合は4556677の形ならピンフやイーペーコーを付加することができるため、打点意識との兼ね合いにはなります。

ただしこのイメージに囚われ過ぎると、フーロ手やアガリトップの場合でも足もとをすくわれる可能性がありますので、状況に応じての使い分けが重要になってきます。



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