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自在錐と仲良くなろう

メリークリスマス
特にお祝いをするわけでもなく
ツリーを出すこともなくなってしまいましたが
なんとなくウキウキするクリスマス
そんな夜に今週も書いてみようと思います

上位にくいこんでくる
一年が終わるとランキングデータなるものをつくります
この一年で一番多く出荷された製品はなにか
数量と金額の両方から見ます
そんな年間ランキングに必ずといっていいほど
上位に登場する製品
それが、充電ドリル用自在錐です
発売自体は自在錐の方が早いです
ロングバーの設定があったり、あけられる材の厚みも分厚い
ですが、充電ドリル用自在錐の方が人気があるようです
これはやはり6.35mm六角軸であるというのが大きいのでしょうか

そもそも自在錐とはなんなのか

自在錐は自在に穴径をかえられる錐です

サイズが30×120となっていたら
最小は30mm、最大は120mmまでの穴あけが一台で対応できます
同じ穴をあける通常の木工ドリルは削りとりながら穴をあけますが
自在錐は円盤をくり抜くという感じでしょうか
あけた穴を使うことが多いと思いますが
時にくり抜いた円盤の方を車輪として使うこともあります

くり抜いた穴と円盤

自由錐ではございません

自在錐と自由錐
できる仕事はほぼ同じです
他社製品との名称の違いなんですが
たまに弊社の自在錐のことを自由錐と書かれる場合もあります
そんな時はちょっと悲しくもあり悔しくもあり
くぅ~違うんだよ、そうじゃないんだよ
自由錐じゃないよ、自在錐なんだよと心の中でつぶやいております
できることが同じならどっちでもいいじゃんと思われるかもしれませんが
やはりそこはスターエム製品=自在錐(じざいきり)と覚えていただけると嬉しいです

製品名を掘り下げてみる

自在錐シリーズの中で唯一軸径が6.35mm六角軸です
ということは当然インパクトドライバで使用できます
インパクトドライバは6.35mm六角軸専用の電動工具
先端工具の取付けがカンタンで愛用されている方も多いです
最近ではパワーもどんどん大きくなってきましたので
対応できる穴あけも増えてきました
そんなインパクトドライバは回転と打撃でビス締めや穴あけを行います
充電ドリル用自在錐をインパクトドライバで使用すると
回転だけでなく打撃が加わります
あのバリバリバリッという感じの音です
その音がしたままトリガーを引き続けても回転は止まって打撃が加わっているだけの状態となるので穴はあいていきません
そうなると一番細い6.35mm六角軸の部分に負荷がかかるばかりです
そして耐えきれず軸がポキッと折れてしまいます
また、打撃が加わることでアンビルに半掛かりの状態になってしまうことがあります
そのまま作業を続けた結果、軸が折れてしまうというケースもあります
充電ドリル用自在錐をインパクトドライバで使用する
それ自体は適用機種にもなっているので間違ってはおりません
ここでちょっと名前に注目です
「充電ドリル用自在錐」
そうなんです、インパクト用自在錐ではないんです
他の自在錐シリーズの適用機種は基本的には電気ドリルです
(現在は電動工具がパワーアップしており、製品によってはドリルドライバ18V以上ハンドル付が適用機種になっている製品もあります)
充電ドリル用自在錐の一番おすすめの適用機種は、ドリルドライバなんです

ナイスカップルになろう

2台は持てないよ

それならインパクトドライバしか持っていない人はどうすればいいのか
それにはちょっとしたコツがあります
先日の「埋木錐」でも書きましたが
インパクトがかかりそうになったら錐を軽く上下させるのです

それともうひとつ
充電ドリル用自在錐をインパクトドライバで使うときは
とにかく押しすぎないこと
穴をあけよう、早く穴をあけようとすると
とかく押さえがちになります
そのはやる気持ちをぐっと押さえるのです
電動工具の重みと先ネジの力にお任せするくらいの気持ちで穴をあけます
すると不思議なくらいに順調に穴あけができます
ちょっとしたコツをつかめばインパクトドライバ一台でも対応できます
インパクトがかからないドリルドライバはベストカップルだと思いますが、インパクトドライバもちょっとしたコツでナイスカップルになれます

電動工具と先端工具にも相性があります

上に書いた穴あけをするときのコツ
そして忘れてはいけないのが電動工具のパワーです
充電ドリル用自在錐の適用機種であるドリルドライバやインパクトドライバは14.4V以上のもをお使いください
30mm~120mmという穴あけは大きいサイズです
やはりそれなりのパワーがないと回転が止まってしまいます
お使いの電動工具のパワーもご確認ください

パーツとお助け道具

主軸が折れてしまったら

では主軸が折れてしまったら新品を買わなければいけないのか
そんなに安価なものではありません
大丈夫です
自在錐シリーズはパーツの組み合わせで出来ています
主軸が折れたときは「主軸のみ」お買いもとめいただければ大丈夫です
適切な電動工具と使い方のちょっとしたコツでぜひ充電ドリル用自在錐を使いこなしてくださいね

自在錐って怖い

自在錐シリーズはバーがぶんぶん回って怖いというお声もあります
そんな時は「充電自在錐用ダストカバー」や「あんぜんカバー」をどうぞ
錐がすっぽり覆われるので安心です
また、まっすぐに穴をあけられるとよりスムーズな穴あけができます
カバーを装着することでジャバラがガイドの役割をしてくれるのでまっすぐな穴あけが行いやすくなります
充電ドリル用自在錐にはぜひ充電自在錐用ダストカバーを

自在錐が使えるようになると穴あけの幅が広がります
安全に穴あけを行うためにも正しい電動工具で無理のない穴あけを
そしてカバーなどを利用していただけると安心して穴あけを行っていただけると思います