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無知は罪〜“大切な人”に伝えよう

今から十数年前に若き日の鬼丸昌也氏(現NPO法人テラ・ルネッサンス創始者)の講演を聞いたことがありました。
記憶が少し曖昧になっているところもあるかもしれませんが、鬼丸氏が確かまだ大学生か卒業したばかりだった頃訪れたアフガニスタンやウガンダの状況の講演について少しお伝えしたいと思います。

以下は講演で語られた内戦下のウガンダで出会った元少年兵の話です。

当時ウガンダは1980年代頃から政府軍と反政府軍が内戦をしていました。
その反政府軍は村々を襲い、子供達を拉致し、少年兵として教育していたのです。
なぜ子供なのか?
心が純粋なので、アメと鞭で自分たちに従わせることができるからです。
それが大人だと武器を持たせた途端に自分たちがズドンと打たれてしまいますから。

そして彼らは少年兵として教育されます。
ある時反政府軍はその少年を伴い、少年の故郷の村を襲撃に行きます。
そこで少年を自分の母親に会わ瀬、母親の目の前で
「母親を殺せ。」
と少年に命じます。
少年が自分たちに本当に従順であるかを試すためです。
しかしあんなに会いたかった母親を殺すことなど少年には到底できません。
そこで少年が
「できない」
と言うと、
「それなら母親の腕を切り落とせ。」
と命じられます。
母親は自分の息子が彼らの命令に従わなければ殺されてしまうと思い
「私は大丈夫だから、私の腕を切り落としなさい。」
と少年に言います。
少年は仕方なく母親の腕を切り落とそうとします。
どんな剣だったのかわかりませんが、子供の力で簡単に腕など切り落とせるものではなく、また関節ではない部分を切り落とそうとしてもなかなかできなかったことでしょう。
そうしてようやく母親の腕を切り落とした少年は、泣きながらまた反政府軍に連れられて行きました。

その何年か後、彼は運よく現地のサポート団体によって保護されました。
彼は怪我をし、そして心も病んでいました。
あの時母親の腕を仕方なく切り落とした自分。
もう母親に自分は愛されることはない、愛される資格などない、それどころか母親が生きているか死んでいるかもわからないのです。

保護されてから何年か後、彼は一命をとりとめていた母親に会うことができたそうです。
母親は息子を全く恨んでなどおらずに優しい言葉をかけましたが、彼の気持ちが癒える日がいつか来るのでしょうか?

この戦争は私たちに決して無関係ではありません。
ないどころか大ありなのです。
ウガンダの内戦は政府軍と反政府軍が「同じ外国から買った」同じ武器を使って戦っています。
先進国にとって、ウガンダが内戦状態にあることが好都合だったからです。
その目的は私たちの携帯等に使われている「レアメタル」。
国として機能しない状況にしておいて、それを安い価格で手に入れるためです。

私はこの話を聞いて愕然とするとともに
「すべては戦争、そしてそれはお金のためなのだ。」
ということが腑に落ち、この世界の仕組みのすべてがわかっていったのです。

鬼丸氏は話を続けました。

「知らないこと、無知であることはあなた方の『罪』なのでです。あなたが知った真実を、誰かに伝えて下さい。真実を知ったのにそうしないことは、あなたの罪です。だから、あなたが真実を知ったら誰かに伝えて下さい。」

頭をぶん殴られました。

「あの戦争には私は全く関与していない」
というのは間違いで、私も、そしてあなたも十分に加担しているのです。
この地球上でみんなと一緒に生きている限り。
そこで今私たちのできることが
「携帯を使わないようにする」
ことではないことぐらいどなたでも分かりますよね。

私はテレビで流された311の震災の津波の映像を見て
「しまった!遅かった!」
という自分の内側の声で魂が目覚めました。

「心身を病む」というのは現代病です。
日本は世界でも有数の自殺大国です。
G7(何が先進国なのか?日本は米にお金を出すだけなのに)ではトップを走り続けています。
日本の社会の仕組みがそうなっているからでしょう。
頭の固い人たちや男尊女卑、そしてお金や名誉の信奉者たち。
略奪や支配、戦争を起こして栄え儲けてきた米国をはじめとする世界の列強たち。
日本から見ているとこの世界はグローバル化ではなく、アメリカナイズドされてきたのだと思っています。
アメリカさん、ちょっとおかしいだろう?と思ったのが、国連の「五大国一致の原則」。
それなら話し合いの意味ないじゃん、と中学生の頃。
社会主義よりもいいと思われている民主主義にしても、49対51で多い方が採用され、49を少数意見としてバッサリと破棄する数の暴力でもあります。
決定的だったのはオバマ大統領が京都議定書(1997年)に対して
「自国の利益にそぐわないので批准しない。」
との、まさかの一言。
「えっ?自国の利益?何言ってるの?」
と信じられませんでした。
そして911のテロ(米の自作自演と言われています)。
あれでこの世界を牛耳る大きな闇の存在が明らかになりました。
戦争とお金です。

このコロナの時代を乗り越えるためには、今の社会システム、お金に縛られ操られるシステムを少しずつ壊してみんなで変えていかなければならないと私は思っています。
そしてこの地球に住む人々が一人残らず笑顔で心豊かである世界を私は目指しています。

そのために自分にできることは何か?
愛か恐れか、自分はどちらを選択し行動に移すのか。

恐れを選択すればそのような世界が
愛を選択すれば、またそのように。
自分の選択で世界はどのようにでも変わります。

恐れは自分の中にある闇です。
誰にでも闇はあります。
その自分の中の闇を認めて、自分は「そうしない」という勇気ある選択をしていくのです。

だから真実を伝えていって下さい。
しかし伝えるのは誰にでも、みんなに、ではありません。
あなたが大切だと思っている人に、心をこめて真実を伝えていって下さい。
ここで大事なことは、それが真実であるかどうかを自分自身の責任でしっかりと検証することです。
「いいね」や「リツイート」などで責任を負わずただ拡散するのではありません。
しっかりと自分の中で吟味し、その真実を自分の叡智とすることです。
そのために自分を信じ、自分の直観を磨き、本質を見極める力をつけてまいりましょう。
そのほんの基本中の基本が、これまでお伝えしてきた「心身ともに健康である」ことだと思っています。


以上「コロナ時代に心身の免疫力のよきバランスを維持するために」、〈ハート・メンタルの力〉と〈身体からのアプローチ〉を5章ずつお届けしてきました。
最後までお読み下さいましてありがとうございました。

新型コロナウィルスは人の(細胞の)中で増殖し、人の中にどんどん拡がっていきます。
無症状の保菌者からも伝染しますので、もうみんな「持ってる」のです。
推奨または強制されている外出時のマスク着用ですが、自分が感染しないためにはあまり役に立ちません。
一番の目的は『自分が』人にうつさないためです。
世間では自分が感染しない目的で着用している方々が多いと思われ、またコロナに感染した人やお店や病院や地域等を非難したり攻撃する人もかなりおられるようでもあります。
「恐れ」から、自分だけは助かりたいから、そうするのでしょうか。
それが「人」としての心を失っていくということ、共感性の喪失です。

このようにマスク着用の「意思」でも人によって異なります。
「人のためか」「自分のためか」で、人はどんどん分かれてきています。
それをこの新型コロナウィルスはさらにはっきりと、それを加速させています。

そんな中で

自分はどうありたいか

どう「在る」か

がここで私たちが生きている、一つの大きな意味だと感じています。


自分の中にある不安と向き合い、自分で解消する力を高めて維持しながら、他者が勝手に作り上げた不安に同調・迎合しないようにすることが結果的に他者を助けることにもなります。

世界平和は自分から。
まずはあなたから、あなたの家族から平和でありましょう。


自分だけでなく、みんなももれなく心豊かになることを目指して、ご一緒に笑顔溢れる豊かな世界を創っていけたら嬉しいです。

それではまたいつかどこかでお目にかかれますように。


Mary

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