星小説 第一夜 七夕


大空からこぼれ落ちた光の涙がそっと頬を濡らす

織姫と彦星が一年に一度会えるこの夜に

高い空を見上げていたら、大気に吸い込まれていきそうになる

空に落ちて、堕ちて僕らは光の粒になる


キラキラ瞬いた 何億光年先の ずっとずっと遠くで

僕らまた再び会いましょう

それまで  またね バイバイ


七夕、一年に一度の今日。願い事はなぁに?

また君に逢いたい

一年、十年、百年先のそのまた先でも 僕ら変わらず会えるのかな?

一年に一度の逢瀬

今夜ばかりは誰にも邪魔させない

厚い雲のカーテンで人目を避けたら

そこは僕ら二人だけの国


君の頬を伝う涙にそっと口づけたら

一年分のおしゃべりしよう

話して、放して、離して

離れられない僕らになって

また一年あっという間ねって それまでバイバイ


キラキラひかるお空の星は、瞬きしながらみんなを見てる

一年に一度の今日 あなたは何願う?

私はね・・・・


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?