端境期
大好きな丸山くんの舞台を、久しぶりに観に行くことが出来た!
久しぶりと言っても1年半ぶりくらいなんだけどね
今回も大学に入ってからの4年間、お世話になりまくりな文化村様
シアターコクーンやシアターオーブ、MILANO-ZAに何度足を運んでいることでしょう…
特にここ半年間はアウトプットの機会が多かったり、ダンスのことばっかり考えてたから、久しぶりにストレートプレイに向き合ってみて、やっぱりわたしは演劇も大好きだぁ!!!と感じられてとてもたのしかったの
新しいときめきに出逢ったり、忘れていたときめきを思い出す瞬間は幸せだなぁ
本当に陳腐な感想しか書けないんだけど、マジでめっちゃよかった…
SNSをやってるすべての人、生身の人間の【推し】がいるすべての人に観てほしい作品だと思った。
SNSの使い方、それで本当に合ってる?
自分の大事にしたい「価値観」ってなに?
画面の奥にいる「人間」がわたしには見えているかな?
色んな事を考えた。芸能界というかけ離れた世界を舞台にしていながら、他人事ではない話ばかり。
良かったところはいっぱいあるんだけど、
脚本・演出の三浦大輔さんは映画監督でもあるから、シーンに合わせてテンポよく変わるセットとか、ある種映画的な視線誘導の仕方とかが舞台に馴染みのない人でも見やすい仕様になっていて
それがまず新鮮だった。
オープニングのシーンとかマジで映画みたいでかっこいいの
そして登場人物がみんな良いキャラクター!!
芸能人のスキャンダルを追う芸能記者、ハラスメント全クリ事務所社長、大親友のスキャンダルを告発する人
一見悪者として描かれて終わってしまいそうな人物も多面的に、丁寧に表現されていて好き
人間誰しも色んな面があるという当たり前のことを当たり前として表現してくれている。
私のお気に入りは実は九条ジョーさんの演じている加藤勇!
誰がどう見ても絶対に彼氏にするべきじゃなくて、でも香なら選んでしまいそうな、「令和の売れっ子プロデューサー」感が終始ドツボだった。(あと普通に顔もスタイルもおしゃれ…恐るべし大人気芸人…)
自宅でシーシャ吸うタイプの音楽プロデューサー。ダメに決まってんじゃん笑
なにより舞台上と客席の繋げ方がうますぎる!!!!
対岸の火事を眺めているような、やっぱり他人事ではないような
この気持ちの行き来がすごくて…すごいんですよ…
当事者と他人事の行き来を繰り返した末の恒松祐里さん演じる香の会見のシーンは圧巻過ぎる…
台本13ページ分の長台詞はもちろん、15分近い時間一人で劇場の空気を支配するオーラと説得力よ!!!かっこよかったぁ…
一分の自己紹介でさえ上手く覚えられずに噛みまくってるわたしってなんの価値があるのでしょうか、お恥ずかしい限りです
あぁもう本当に凄かった。
わたしが舞台芸術に夢中になったのは「同じ空間を共有する」ことで得られる独特の感覚が好きだからで、
言葉では言い表せないなにか、空気感としか言い様のないものに引っ張られる感覚、そこにいる誰もが同じ方向に引き付けられる感覚
これを存分に感じられる瞬間だった!
わたしは演技に関してはド素人だから、役者の良し悪しなんてわからないんだけど、まるちゃんはほんとに良い役者さんだと思ってる
演劇への愛情と向上心が伝わってくるのはもちろん
感覚派に見えて演技に関しては思考の過程が見え隠れする感じがちょっと好きだったりする。
沢山考えて考えて考えて、自分の中に落とし込むことで役としてそこに立っているんだろうな
まるちゃんの演じる役はいつも、その人間らしい弱さが愛おしい。
わたしはまるちゃんのそんなところが好きだし、それをいつも見抜いてくれる監督さんに感謝しかない
わたしがまるちゃんの舞台を観に行くのは今回が3作目
『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』はそれはもう人生観変えちゃうくらい大好きで大切すぎる作品だし
『パラダイス』は終わりの見えないコロナ渦でずーっと再演を心待ちにしていた作品だったから
今回はどうなるんだろうって思ってたけど、思った以上に心に残る作品だった!!!
新しいときめきを彼からもらう度に、わたしはまたまるちゃんのことが大好きになるのです
あぁ~たのしかった!
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