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俺は楽しめてる『SYNAPTIC DRIVE』

1.はじめに

2020/05/28にリリースされたシナプティック・ドライブ(以下シナドラ)。20時間ほどプレイした感想を述べようと思う。

2.シナドラ≠カスタムロボ

『シナプティック・ドライブ』の発売日がスイッチとSteamで5月28日に決定。『カスタムロボ』シリーズの見城こうじ氏が手がけるオンライン対戦シューティングバトル
上記の記事のように、このゲームは「カスタムロボのスタッフが手掛けた、カスタムロボの精神的続編」のようなイメージが発売前から宣伝に使われていたのだが、「カスタムロボの精神的続編」をイメージしてプレイすると、「カスタムロボから、ストーリーとキャラの個性と抜いた、今風の"それっぽいだけ"のゲーム」という感想を抱くかと思われる。

現にSteamの評価は"ほぼ不評"で、「カスタムロボの精神的続編」を求めてたプレイヤーからは低評価を下されている。

遊んだプレイヤーからの評価を否定するわけではないが、異を唱えるのであれば、「このゲームはカスタムロボではない別のゲームである」と言わせていただきたい。

3.対戦はマッチング画面から始まっている

このゲームの主菜はオンライン対戦だ。むしろ「オンライン対戦に全振りしたせいでの低評価」とまで言える。

オンライン対戦は1試合3本勝負で、流れとしては、
1)対戦相手とのマッチング
2)ステージ選択(1戦目は自分と相手が選んだステージからランダム、2戦目以降は負けたプレイヤーが選択)
3)カスタマイズを選択
4)プレイヤーと対戦
という流れになる。

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上記はカスタマイズのスクリーンショットである。
対戦相手の項目に「よく使う装備」の項目がこのゲーム最大のポイントだ。

上記スクリーンショットを例に説明すると、
「左文字(移動速度最速)とラピッドガン(高速弾を連射)の組み合わせなので、『相手は左文字の移動速度を活かしたガン逃げでラピッドガンをバラ撒くスタイル』と"予想出来る"」
という考えに進む。その考えを元にして、
「相手のガン逃げスタイルにバハムートガン(強誘導・低弾速、カスタムロボで言ってしまうとドラゴンガン)を合わせて、動きを制限するプレイスタイルを被せて戦う」
とこちらもカスタマイズを変更して戦うことが可能である。

そして1本目が終わった後、ステージ選択→カスタマイズと進み、同じく相手のカスタマイズを予想して変更して戦うことになる。

この「カスタマイズの相性の読み合いによる被せ」がシナドラの面白さである。

勿論「よく使う装備」はゲーム上の表示なだけで別の装備を使う可能性もあり、「被せの被せ」もあり得るし、当然ながら強弱を腕の差で捻じ伏せることも可能である。

この被せ合いの読み合いに勝ち、ゲームに勝った瞬間が面白いのである。

4.最大の欠陥

とこのゲームの面白さを説明したのだが、シナドラ(2020/06/02現在・1.01ver)の最大の欠陥が、「オンライン対戦のランクポイントが無制限に下がり続ける」という点である。

オンライン対戦の開始地点ではランクポイントは1000からスタートするのだが、初心者とある程度やり込んだプレイヤーがマッチングして初心者狩りを喰らい続け、ランクポイントが下がり続けた後、上記の読み合いを理解して勝ち始めたら、「原点の1000に戻った途端に自分が初心者狩りをする側に回る」という悪循環に陥る。

ゲームの面白さが分かるまで時間が掛かる上に、初心者狩りを喰らい続けたら面白さも分かったものではないので、この部分だけは早急に改修して欲しい。

5.最後に

シナドラを軽くレビューしたのだが、独特のスピード感と細江慎治のBGM(一応カスタムロボから引き継いでいる要素)も相まって、「被せの読み合いに勝った気持ち良さ」はかなりのもの。
あくまでもこのゲームはカスタムロボではないということを留意してもらいたい。

シナドラ、俺は楽しめてる。

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