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今すぐNEEDY GIRL OVERDOSEをやるべき理由(なるべくネタバレ無し) #にーでぃがーる

はじめに


発売延期を経て、2022/01/21についに発売された『NEEDY GIRL OVERDOSE』。
個人的に「今すぐ」やるべきと感じたため、簡易レビューを書いていく。

1.緻密な「リアル」感

『NEEDY GIRL OVERDOSE』は、最強のインターネットエンジェル(配信者)を目指す承認欲求強めな女の子(超絶最かわてんしちゃん)との生活を描くマルチエンディングADVです。配信を行いながら、ちょっぴり病んだり、ストレスが減るやつをキメたりする日常を過ごしつつ、超絶最かわてんしちゃんのフォロワーを増やしていきます。様々な形の破滅を体験しつつ、この物語にハッピーエンドが存在するかどうか、あなた自身の目で確かめてください。

https://store.steampowered.com/app/1451940/NEEDY_GIRL_OVERDOSE

上記のSteamのゲーム概要が全てなのだが、『超絶最かわてんしちゃん』の「リアル」っぽさがすごい。
『超絶最かわてんしちゃん』には特定のモデルが居るわけではないのだが、「コンカフェマネージャー兼地底アイドルマネージャーという地獄みたいな経歴を持ち、インターネット上のメンヘラコンテンツ(具体名を出すのも難だと思うが、『メンヘラ神』等)を見ていた筆者からしても、「ほんとうに居そう」感がとても強い。
概念としてのメンヘラとしては今後にも影響を与えるのではないだろうか。

本当だよ。

2.プレイ時のエクスペリエンス


ゲームプレイ中の小ネタがとても細かく、ゼロ年代エロゲーネタ・ニュー速VIPが台頭する前後の2chネタ等、インターネットと共に平成を生きた30代前後にはとても刺さる出来。

また、サブカル系のリミックス中心クラブイベント等で良く見かけるであろう、トラックメーカーのAiobahn作のBGMも非常に出来が良く、初日にTwitchでプレイ配信しながら、その場でサントラのバンドルを購入したぐらい。

特筆すべき点は、「ゲームプレイ時の演出」なのだが、『Doki Doki Literature Club!』等が類似のゲームとして挙げられているが、『Doki Doki Literature Club!』を未プレイでも、「どんなゲームか」は皆知っているだろう。

演出について特に言及は避けるが、「そういうこと」です。

3.コンテンツの消費スピード

このゲームが、「『ピ』として、配信者の『超絶最かわてんしちゃん』のフォロワーを増やす育成ゲーム」という内容であるため、
Vtuber等の配信者が、「配信者が『配信者を育てる』ゲームをやる」というキャッチーかつ安易なメタ構造を作りやすいゲームになっている。

前項でも軽く触れたが、『Doki Doki Literature Club!』が「どんなゲームか」は皆知っている要因としては、配信者によるプレイも一因にあるだろう。
コンテンツの消費スピードが早い現代インターネットでは、ゲームをやる前から演出等の内容を知ってしまうことによる、『プレイ時のエクスペリエンス』が失われる可能性が非常に高いため、「今すぐ」というタイトルをつけさせてもらった。

まとめ


『NEEDY GIRL OVERDOSE』は2022年でやったゲームの中で一番の出来と言える。
(執筆時に、他に新しくやったゲームはP5Rとロックマン11程度なのだが)

面白いゲームの、『プレイ時のエクスペリエンス』を楽しむためには、「内容を知る前にプレイする」が一番の得策である。

皆も『ピ』になって、『超絶最かわてんしちゃん』との生活を楽しもう!


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