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怖かったコミュニケーションエラー

『マグマが流れ出て、多くのものが破壊される。あなたにとってコミュニケーションという行為は、
自分の火山を噴火させる行為に等しく、何か対話するたびに何かを破壊してしまった、
そのことに恐れを感じている、だからこそ自分のエネルギーを封印してしまったのである。
あなたが一番恐れているのは「破壊と再生」というプロセスそのものだったのだ。
自分の中にある再生のエネルギー、アンクの力、冥王星のエネルギーを信じることが大事だ。』

ある時のホルスの天啓。

人には12通りの試練がある。土星で示されている通りである。
さらに12サインを加えると、144通りの試練ということになるが。

新卒で部署に配属される前に、初めての自己啓発セミナーに申し込んだことがある。
かつて新卒の研修で同期連中にコミュ障の欠点を指摘されたことがあった。
当時は理想と現実の相剋にあっていたのと同時に、社会経験の無さから
部署に配属されてもなかなか溶け込めないという課題を抱えていた。当時の私は
誰とも会話をしないものだから、やることなすこと全部一人で抱え込んでしまったからだ。
誰とも話せない、話す相手の守備範囲が狭すぎる。
そうしたコミュ障の課題を解決するためにどうすればいいかと焦りを感じていた。
このままでは私は社会で生きていけない、社会不適合者で終わってしまう、
そんな焦りがあった。

そこでネット検索を仕掛けて、あるコミュニケーションスクールを探り当てた。
「無料相談」という形をとっていたのでほぼ無防備で
無料相談というのは有料コンテンツを売りつける入口にすぎない。
相談しに行ったはいいが、そこで1年間のスクール入会の売り込みを受ける。
ようは無料相談と謳ってはいるが、そこでこちらの課題に付け込んだ上での
クロージングの場だった、というわけだ。
私は親に相談するとか、そんな大金出せないとか何かと断る理由を持ち出したが
「20過ぎた大人が、自分の問題で親を頼るのか?親は関係ないだろう」
「持って帰ったところで忘れるだけ」
色々丸め込まれた末に契約を決意した。
社会人経験が無いに等しいコミュ障の社会人1年生が、
百戦錬磨の営業に敵うわけがなかったのだ。
確かにいつまでも親を頼るわけにはいかんのだ。ハメられたのかもしれないが
営業トークの一言一言に、私はいちいち納得するしかなかった。
無料相談戦法の先駆け的存在に出会したのは、新卒ながらいい経験だったと思う。
残念ながらそんな手痛い経験があったのに関わらず、
私は2度3度と同じ手にハマってしまったわけだが…。
若かりし頃の私は過去の過ちを反省するというスキルが皆無に等しかった。
今思えばそれは反省せねばならんことだと認識している。

コミュニケーションスクールで学ぶコミュテクのほとんどが「結論から先に言う」など
コミュニケーションの基礎というべきもので、知っている人間からすれば
それは改めてスクール行ってまで学ぶものかと言われれば微妙な代物だったと言えよう。
実際に私もテクニックをいくつか学んだが、それらを意識的に役に立てたかと言うと
微妙だった。「苦手な相手に話しかける勇気がない」のが最大の問題なので。
ただ、セミナーのワーク内にて、自分のコミュニケーションの悪癖を指摘してもらえたので
そう言ったこともあって自分のコミュニケーションスタイルを是正するに至った。

当時の私が課題としていたのが「傾聴力」だったと記憶している。人の話を記憶する
スキルに乏しいもので。「好きな話にしか興味がない」と言う致命的欠陥が傾聴スキルの
足を引っ張ったと思える。会社のような場所だとそういうワガママを通していくわけには
全くいかないのだから、どんな話でも自分のこととして捉える度量が必要だ、
と言うふうに当時の私は解釈していた。

会社にはほとんど味方がいなかったので、同じセミナーに出ていた彼らの存在が
当時の私にとってとても心強かった。クラスが終わった後にメンバーで集まって
ランチや飲み会に行って愚痴を聞いてもらったりもした。
同じ悩みを持つ人間が側にいてくれることの心強さを感じざるを得なかった。

今こうして、学びのテクを上手く使えているかといえば正直微妙だ。
だけども危機を感じたら行動に移さざるを得なかった。

何もしないで社会的な死を迎えるよりはマシだと。

私は何もしないで迎える「社会的な死」よりも
何かして「苦難と対価に得られる生」を選んだと言えるかなー。

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