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とある達人の備忘録8・ヒーリングの効果について

ーヒーリング経験者に聞かせて欲しいのだが
「自分で自分を癒す」ってどういうことだと思う?
ここが腑に落ちてないから、変容に至らない人もいると思うんだ。

「自分の経験からいうと、過去に満たされなかった感情が
 なんらかあるはずなんだ。親に認められなかった、その時に悔しさ、
 悲しさのようなものがあって、それをずーっと放置して大人までやってきた。

 その積み重ねがトラウマだったりカルマになってしまうのでないかな。
 それが大人になった今でも、なんらかの形でそれを求めてしまうー」

ーわかりやすくいえば、承認欲求というやつだな。

「これはとても厄介なもので、自分以外の人間に
 それを求めてしまうんだ。

 自分の母親との間で満たされなかったものを
 会社の上司だったり、わざわざ嫌な先輩を通して
 経験させられる、ということ。

 その感情を味わい切らない限りは
 永遠に経験させられる。
 心の傷のロジックとしては、そんなものじゃないか。」

ーなるほどな。しかしそんな子供の頃の経験なんて
 覚えてないだろうし、キリがないんじゃないか。

「本当はそのプロセス一つ一つが大事なはずなんだよ。
 そこをすっ飛ばしてきてしまうので
 癒しが終わらないままに来てしまう。

 すんごい大切なことなんだよ。
 過去生からのトラウマかもしれないし、
 現世でのトラウマかもしれない。」

ーそこらへんの理解が曖昧なままだと後々苦労しそうだな。
話が戻るがそういう人はどういうアプローチに出たらいい?

「いつ頃から感じてきたか、そして誰にどうして欲しかったか?
 思い出して感じ切り、満たしてやることだ。
 それも一つ一つ丁寧にね。」

ー大人になっても変わらぬ想いというのはあるんだね。

「そうなんだよな。
 そこの思いを満たしてあげることが進化成長につながる。
 本当の意味で自立する自分を作り上げるんだ。

 子供の頃に満たされなかったものを満たしてあげたら、
 あとはその過去の記憶とおさらばすれば良い。
 
 プロセスをすっ飛ばして
 ひたすら学びだけを進めてしまって戸惑ってしまう人もいる。」

ー意識がそのままで進級すると辛いものがあるよな。

「だから学びのペースは本当に人それぞれで良いと思うんだよ。」

ー学びをする一番の意義は、学んで落とし込んで体現することにある。
ただ高尚な学びを進めるだけでは、それが自分を救うとは限らないからな。


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