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とある達人の備忘録4・たくさんいた「友達」と異業種交流会の思い出

ー500人友達がいた、って言ってたじゃんか。
 アデプトになってからどうなったの?

「なんかねー、ずっとめんどくせーなこの人って思ってた人から
 連絡が来なくなったとかね、そういうことがあったんだ。
 だから、なりに変わるところがあったと思う。」

ー人間関係も変わる。それも一つの変容の形ってことだね。

「変なやつから守られてるっていうのかな。」

ー500人っていうけどさ、どういう経路?

「当時は朝カフェの会とか、異業種交流会とか参加しまくったからね。
 起業塾がらみのイベントとか
 まぁ数えきれないくらいでたね。

 ブログ塾とかも通ってたしな。

 行く先々でFacebook交換をかなりやったし
 そしたらいつの間にか500人くらいいたってわけ。」

ーすごい積極性だね。

「起業家の先生とかプロブロガーとか
 『成功者』って言われてる人たちを崇拝してたからね。
 彼らがカリスマに見えて仕方なかったんだ。」

ー今はそういう人がいるコミュニティとか行ってるの?

「いや、もう行こうとか思わないね。
 その時の反動で、コリゴリだと思ってるよ。
 カリスマストーキングの趣味はオレにはないし。」

ーかつては足を運ぶくらいフットワークが軽かったんだ。

「場所が銀座とか横浜のいい場所の一角を借りてやってる
 それなりに有名なビジネス交流会があったんだけど。

 朝カフェつながりで知り合った人の紹介で
 出させてもらえることが多々あったのが
 交流会参加のきっかけだった。」

ー成果はどうだった?

「あっという間に名刺がなくなった、っていうくらいかな。
 いろんな事業主の人がいたんだけど
 あんまり欲しい商品、つまり自分が必要だと思う人、
 これが見当たらないなーってのが本音だった。

 あとは無駄に売り込みが多いから「いらねっすわ」ってなったね。
 それでウンザリしたのもあって
 行きたくなくなったってのもあるな。

 自己防衛のためにバイキングのご飯を一人でコツコツと
 かじっていた記憶しかない。笑」

ー『まぁ一応』レベルで顔と名前は売れたわけだ。

「後々の話のタネにできるっていう意味では美味しいかもな。

 交流会でプレゼン聞いても、それぞれのモノはいいんだが
 本質をつかんでるか?で言うと
 そこのところが微妙だなと思った。

 どうにもこれまで出会った誰かの
 廉価版、劣化版の印象は拭えなかったね。」

ー厳しい評論だな。本質をつかんでいないものとは共にできないと。

「そうせざるを得なかった。
 知らず知らずのうちに相対するものを
 シビアな目で見るようになったのかもしれない。」

ーそれが「変わる」ってことだろうな。
本質を見据える生き方ができるようになると
余計に周りと足並みそろえるの辛くなるよね。


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