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ファイナルファンタジータクティクスで読み解いた「人間」と「悪魔」の話
ロシアとウクライナ問題を見て、
ファイナルファンタジータクティクス(通称FFT)のシナリオを思い出しました。
FFTをやってた当時は政治問題とか形而上学と絡めて考えたことがないですが
大人になってこの作品振り返ってみると、
ここまで現実世界の問題と照らし合わせられるとは、と思うばかりです。
さあ、今こそ真実の物語を紐解こうー
「ー聞こえなかったのか?”血が足りない”と言ったのだ」
![](https://assets.st-note.com/img/1701644845750-8OrD7riTmO.png?width=800)
ファイナルファンタジータクティクス(通称FFT)という作品は、
一言でいってしまえば「人間と悪魔の戦い」の話です。
地上支配を目論み、悪魔だけの世界にしようとするものたちが黒幕。
地上世界を支配するために、悪魔たちは地上世界の権力者に成り代わり、
地上世界の戦争を煽る、というストーリーです。
この構図、現実世界でもありそうじゃないですかね?
悪魔がいる権力者の体制側で戦うのがディリータ、
終始、対悪魔側で戦うのが主人公ラムザです。
ルカヴィ(悪魔)が、自分達の主の復活のために「血」が必要だから
権力者を焚きつけて戦争を起こしている、
というのが主な流れです。
ゾディアックストーン
ゾディアックブレイブという単語が出てくるように
FFTは星座のストーリーでもあるのです。
「ジェミニ」「タウロス」といった、
黄道十二宮のそれぞれの星座の名前を冠した「聖石」が登場します。
この「聖石」は「奇跡」を起こすこともあれば、
「悪魔」と契約して「人間」をやめるかわりに
人智を超えた力を得ることになります。
持ち主の願いによって「奇跡」にも「悪魔」にもなります。
物語では大体が、権力欲に取り憑かれた有力者を「悪魔」に変えてしまってますが……。
悪魔に魂を売ったものたち
![](https://assets.st-note.com/img/1701644874232-NEdp8ri07z.png?width=800)
ドラクロワ枢機卿、元骸旅団団長ウィーグラフ、
エルムドア侯爵、ベオルブ家長兄ダイスダーグ、
黒幕である神殿騎士団長ヴォルマルフ。
魔道士エリディブスもいたか。
その多くが権力者であり、権力者が自分の欲求と引き換えに悪魔の力を手にしています。
彼らを依代にした「悪魔(ルカヴィ)」たちは、
権力者になり人間世界の戦争をコントロールしようとします。
ウィーグラフの散り際の、仲間の仇を打てず散りゆく無念が
魔人ベリアスを呼び起こしたように
心の弱さをルカヴィたちに付け入られます。
悪魔に魂を売ったといえばそうかもしれませんが、
強い立場にいて強い力を持つ人たちの実体は、
本当は心の弱い人たちだったのかもしれません。
終わりに
選択肢によっていろんな人生を歩めてマルチエンディングを見れる
タクティクスオウガの方が面白いんじゃないのか、
という評価を中学生時代に下した記憶があるが、
あらためてこの作品を評価してみるとすごい深いんなと。
気が向いたらですが「タクティクスオウガから帝王学を解説する回」でもやろうと思います。
本当に気が向いたら。
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