花金
休みが終われば月曜日、というある日の日曜日。
会社員時代に
「土日祝日のためだけに平日5日間を心殺して働くのはバカげている」
と言われたことがあって、本当にその通りと思ったのに。
土日祝日は元気で平日はテンションガタ落ちという躁鬱気質が
全く改善できていないことに悔しさを覚えていた。
毎日が日曜日ならいいな、そう思っているが、そうは問屋が卸さない。
相当な苦闘を続けていたのが思い出される。
私が起業家時代に関わった人で、何人か鬱になっていた。
自分のメンターとか理想があまりにも輝かしすぎて
現状の自分が全くそこに追いついていない。
SNSやブログでは饒舌に振る舞えるが、会社となると現実を突きつけられ
やりたくない仕事のオンパレード。
自分が尊崇するメンターみたいに「好きなことだけして食ってく」ことには
あまりにも程遠すぎて、心と身体がついていかない。
私もそのうちの一人だった。
会社を休みたいのにそれも出来やしねぇ。
所用で休み過ぎて、稼働が少な過ぎるから、帳尻を合わせなきゃならねぇ。
わがままなのは百も承知だが休みたい時に休めない世の不条理さを感じる。
身体がしんど過ぎて起きるのもとても辛い日も何日かあった。
会社に対して微妙な関係性の俺はどうなるのだろうか。
いや、俺はどうするのだろうか。
ずっと悶々としている。
俺が饒舌になれるのは土日祝日と美味いもん食ってる時だけだからだ。
って言ってるそばからまた会社だ。
辛いけど起きなければ給料がもらえない、生活できない
そういう恐怖があるが、どうしても身体が起きない日が何日もあった。
昔は起業家を名乗るのがやたらと辛かったが、
今はエンジニアスキルを語る方が辛いという違い。
何故ここに差異が産まれているかで言えば
あの時は起業家として推したいスキルが全く別のものだったから。
今は自分で学んで磨いたスキルが主体的になりつつあるから。そこが辛い。
いずれの時代に共通して言えるのは、会社に心から従っていないということ。
会社を辞めたいと言っても「あと少しだから頑張って!」
っていうのが見えてこない。何度も試みたが、結局はまた会社に逆戻り。
俺はこいつらに忠義を誓うつもりはない。
そのつもりなのに、一体全体俺はいつまで会社にいるつもりなんだ、
という自問自答が続いた。
会社の仕事を頑張ろうと思うが、俺の身体が言うことを聞かない。
美味い飯に舌鼓を打つ束の間の時間は終わった。
また会社を辞めるための戦いが始まる。
この日は業務の日だ。泣き言は許されない。
また平日なのだ。
ここからまたバイオリズムが落ちる。
心ここに在らずの中で5日間乗り切れるのか。
声のトーンは全てを表す。
自分の人生の全てを表すと言っていいだろう。
こうしてデスマーチの中に身を投じてゆくー。
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