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優れた芸術家とカバリストについての考察

ミケランジェロやダ・ヴィンチといった優れた芸術家は、
生命の木を全てのぼったカバリストなのでないか。

今回は芸術家とカバラについての考察をします。
この世で類を見ない奇抜な創造物があるが、
それはアッパートライアド(至高の三角形)の世界から来た、

産物ではないのだろうか?

芸術家の「ダース(隠された叡智)」を表現したものが「美術品」

この世界はうつし世(映世)と呼ばれていて、
あくまで仮想世界に過ぎず、本当は
「アッパートライアド(至高の三角形)」、

すなわち形而上の世界こそが真の世界と言われています。

美術館に配置されている造形物をみると、
天使や龍、伝説上の鳥など、
この世界に存在し得ないものも描かれています。

この世界にいないものをどうやってその形を知り得て、描いたのか?

もしかしたら古い時代の伝記に記されていたから、それをモデルに描いたのかもしれないが。

優れた芸術家は、その優れた才覚で、
この世界が「うつし世」に過ぎないということを
本能で知っていたのかもしれません。

優れた芸術家は優れた表現者でもある。

この世のものとは思えない世界観を多く表現していたが、
彼らがこの世界に魂を下ろしてくる前に別次元で天使や龍を見てきた記憶がダースにあり、
「至高の三角形」に到達することでそのヴィジョンを見ていたのでしょう。

優れた芸術家とは彼らなりの方法でアビスを渡り、
自分のダース(隠された知識)を引き出し、
それを表現せしめる、優れた秘伝家でもある。

天使とかこの世界にいないものを表現するのは、
彼らが生命の木を上り詰めた「カバリスト」である証左ということ。

優れた美術家なりに、形而上の世界がどんなものかっていうのを体現したのが、
美術品というプロダクトなのでしょう。

それが美術家がこの世に生を受けた理由、
「善と美」をもって表現することこそが、美術家の使命だったのだろう。

既に定義された形があるもの

美術館にはこの世のものとは思えぬ造形物が多くあります。

美術館にはとても人の発想では思い浮かばぬ奇想奇抜なオブジェばかりですが、
それはすでに、ものがある時にすでに形を決めてきてるからなのかもしれない。

かの有名なミケランジェロは言いました。
「我々は考えて形を彫っているのではない。石にはあらかじめ定義された形があるので、
私はそれを表現してるだけに過ぎない」と。

美術家は自らの「隠された知恵」のなかに、目の前の石がどんな形を持っているか、
それが天使なのか悪魔なのか、
「隠された知恵」を持ってすれば、そのヴィジョンが見えるのだろう。

それは生まれる前のスピリットの記憶によるものかもしれない。
彼らもまたアセンドしたカバリストだったのでしょう。


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