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#14 今年の巡り会い本

こんばんは。三十路を手前に、何かを発信したい(できれば友達がほしい)と思い、ポッドキャスト配信し始めた、りげりげと申します。
このnoteは配信後の言い足りなかったことを書いております。

さて、「星屑らじお」第14回目を配信させていただきました。

ラジオでは最近やったボードゲームの話をしていたのですが、noteでは今年の”巡り会い本”を書こうと思います。

巡り会い本とは、りげりげが何の気なしに出会った本が、ドツボにはまったという年に1回程度ある現象です。
よく表紙やタイトルで適当に本を選んでいるのですが、その中で「これは!」と思ったものを巡り会い本としております。

なにはともあれエッセイの年

私は今までエッセイをあまり読んでこなかったのですが、ほぼ初めてしっかりエッセイを買って読んで、新しいジャンルに飛び込んだ気がします。

今まではノンフィクションやエッセイが少し苦手でした。
なぜかというと、妄想やファンタジーの世界に入り浸っていた私にとって、エッセイは現実世界に戻されるようなものにしか思えず、読まず嫌いになっておりました。

そんな中、ゆる言語学ラジオの堀元さんがブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を「べらぼうに文章が上手い」と紹介されていて、興味をもって読んでみました。

うん、面白いし、文章構成が達悦。

どの言葉も不可分なく書かれていて、読み飛ばしてしまったらもったいない。
そんな風に思う本で、とても得難い出会いでした。

ここから、エッセイ面白いなーと思い始め、いろいろ物色を始めました。

飛行機の冊子からの出会い

11月の旅行で、浅田次郎さんのエッセイ、「つばさよつばさ」に出会いました。
JALの航空機専用冊子「SKY WORD」で長期連載しているエッセイではありましたが、久方ぶりに飛行機に乗った私が何気なく読み、あまりの軽快な面白さに、エッセイ集の既刊本を4冊、買ってしまいました。

すぐ読み切ってしまったらもったいないので、一日数話ごと読み進めていたのですが、ついつい面白くて数羽が数十話~となり、とうとう読み切ってしまいました。

短いエッセイということもあって(多分、作中で原稿用紙7枚と言っていたはずなので、3000字程度かな?)1話1話がすぐ読み終えてしまうのですが、少し卑屈めいた浅田さんの書きぶりや読みやすい文体に感動しております。

小説もいくつか読んでいるのですが、たくさんの連載を抱えている中、作家の苦労やとんでも話、めんどいおっさんやなー笑、と思うようなエピソード。

いやー面白いですね…。
自分の親だったらと思うとちょっと唸るところですが、親戚のおじさんにこういう人がいたら面白いだろうなとも。

当たり前に文章が読みやすく、リズム感がある。
地の文から伝わってくる情景や訴えかけてくる情動はさすが小説家さんだなあと思う次第です。

とまあ、今年はいい本との巡り会いがあった一年でした。
いろいろばたばたしてしまって、ゆっくりできていないのですが、今積読になっている本を早く読み進めたいなあと思います。

本年もお世話になりました。もしよければ星屑らじおを聞いていただけますと幸いです。今回はここまでで。ではでは。おやすみなさい。


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