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#05 学ぶことは楽しい、でも難しい

こんばんは。三十路を手前に、何かを発信したい(できれば友達がほしい)と思い、ポッドキャスト配信を始めてしまっている、りげりげと申します。
このnoteでは、配信にあたって思ったことや言い足りなかったことを書いております。

「星屑らじお」第5回目、配信いたしました!
誰にきかれるわけでもなく、ひとり他愛ないことをごちる番組です。

はじめに、今回のテーマについて

今回は、「勉強って何でするんだろう?」をテーマにはなしてみました。

結構このテーマって私の中ではずーっと悩んできた命題みたいなもので、配信でもお話したのですが、大学生時代に小学校へボランティアへ行っていた際、とある子どもさん(仮にAさんとしましょう)から言われた言葉で、私がうまく答えられなかったことでもあります。

未だに自分は納得しているけれども、人を納得させられるような考えがなくて、悩んでいることでもあります。
今日はその思いを話したポッドキャストでお話したことの補足をぽつぽつと書いてみようと思います。

1)「意味」を問う必要はあるのか

そもそも、学ぶことって「意味」が必要なのかどうか、お答えできない気がします。

仕事をしていて思いますが、一見意味がないような作業でも、やっぱりやっている意味はあり(形骸化していることもありますが…)、意味がないような作業でもやらないといけなかった、なんてことはたくさんあります。

割と勉学にもそれは当てはまる気がして、昔、因数分解を学んだ時は、楽しかったのですが、何に繋がるんだろうか、と思ったものです。
それが、二次関数や三次関数につながることを知った時、「おお、ここで必要なのか!」と驚きました。

勉学の積み重ねは、上のほうまで行かないとわからない全容があり、やっている一つ一つのことは意味がないように見えて、その高い壁を上るために、足場づくりをしているんだろうなと思います。

私は勉強に関しては大学まで最下位ぐらいをぎりぎりひっかかっている状態で、興味のない分野は全く身に入らず、捨てざるを得ない状況。(そもそも捨てるという選択肢を選んでいる状況が、かなり危うい)
これを学ぶことに意味があるのか?と何度も逡巡したことがあるので、Aさんが「意味があるのか」と思った問いは、わかるわーと思いました。

一方で、知識は力なりじゃないですが、学んでおくと、教養の広がりや意外なところでの繋がり、見えない仕掛けが見えるという面白さなんてあったりするので、学ぶ意味がないとは体感では言えない。
とはいえ、「いつか面白いことになるから、何でも勉強しときなさいね、学ぶ意味はきっとあるから!」なんて、言えなかったのです。

意味を問い始めたら、なんだって意味(価値)がないと動けなくなる。
意味を問うことは必要なのですが、今すぐの意味や価値がないものを変に答えてしまうことで「(今すぐ使える)意味や価値がないから、やらなくていい」となってほしくない。
だからうまく答えられなかったんだよなーと思います。

2)縄文時代って勉強する意味ある?

ポッドキャストでも言ったのですが、「歴史とか文系科目って勉強する意味ある?」という立ち話を聞いてしまい、思わず悩んでしまいました。

歴史は連綿と続く流れの一端なので、やはり縄文時代だろうが鎌倉時代だろうが、学ぶべきだと思います。

ただ最近よく思うのが、縦の年代だけでなく、横の年代も学んでおくべきで、弥生時代はそれこそ中国ではいわゆる戦国時代なわけで、世界史的な繋がりで、どう影響を及ぼしあっているのかも、古代史から必要なんだろうなーと思います。

ちょっと脱線したのですが、今すぐ役に立つような知識を学ぶ上で、その前提知識が必要になり、そのために色んなことを学ばないといけないので、今の時代、結構勉強って高い高い山のぼりをしているようなんだろうなと思います。

いやーもし私が学校の先生をしていたとして、「縄文時代って学ぶ意味あります?」と学生さんに言われたら、歴史の積み重ねの話、それが今につながるんだーと話しますけど、納得感があるか?となると疑問。

ポッドキャストの「コテンラジオ」さんを聞いていて、受験勉強用じゃない歴史のアプローチで、かなり構造的な説明をしてくださるので、より理解が深まりましたが、それが面白い!に繋がるのは、歴史が好きというバックボーンあってこそ。
なかなか面白くない、暗記科目じゃん、という方に、そんなことないよ!ということを伝えるのって難しい気がします。

3)結論ではないけど、今の答え

結論。わからん。
縄文時代の勉強する意味なんて、あーしには、わからんのです。
そんな、やる意味って人ぞれぞれだし。

でも、「これやる意味なくない?」って言っちゃうの、そこで思考停止してない?
歴史を学ぶ上で省かずおいているということは、何か意味があるのですよ。
(形骸化してしまっているかもしれない問題は置いといて)

とりあえず。縄文時代はやっとけ。これからいわゆる大陸からの人との交流や「日本」が始まるきっかけになるんだから!
はじめ人間ゴンの時代なんだから!(調べたら、クロマニョン人設定らしいので、正確には縄文人ではないらしいです…)

と、今度「縄文時代をやる意味ある?」とか言っている方がいたら、心のうちで思っておくことにします。

長々と語ってしまった。
お暇がありましたら、ポッドキャストを聞いていただけますと幸いです。
この後に、配信内でお話した、私の地元の伝説についてもそもそ書いてます。
ではでは、拙文失礼しました~。


補足:五色浜伝説について

配信内で少し触れたのですが、私の住む愛媛県には、鎌倉時代の源平合戦で逃げのびた平家の方々の伝説があります。
言いたかった伝説なので、補足をば…。

配信内では壇ノ浦の戦いといったのですが、よくよく調べてみると、屋島の戦いで落ち延びたお姫様の話が、私の地元にありました。壇ノ浦の戦いの入水から逃れてきたと思っていたので、曖昧に話してしまってすみません。

愛媛県伊予市には五色浜という浜があって、逃げ延びた平家のお姫様の悲話があります。

5人の平家のお姫様が逃げ延びてきて、浜の粗野な家で暮らしていました。
そんな中、一番年上の姉姫が、浜にいるカニを見て、「かわいいかわいい平家のカニ」(カニは赤色で、平家の旗色は赤)といつくしんでいたのですが、徐々に平家が源氏に負けたことを思い出し、憎しみが湧いてきました。
形相を変えた姉姫は、妹姫たちに「白いカニをとってこい!」と命じました。
妹姫たちは白いカニをさがしましたが、見つかりません。そこで、おしろいをして姉姫にわたしました。
姉姫は白いカニを喜んで受け取り、「この憎い白い源氏のカニを、この手でつぶしてやる!」とその白いカニたちの入った桶に水を入れたところ、おしろいがとれ、みるみる赤いカニに。
だまされていかり狂った姉姫は一番下の妹姫を刺し殺してしましました。真ん中の三人の姫は、落ち延びた今の状況と狂った姉姫の様子に嘆いて、このまま生きていてもつらいだけだ、と身投げ。
そして、一番下の妹姫の亡骸を抱いた狂った姉姫は、夜の月を見ながら、遠い海の向こうにかつて幸せだった時の妹たちが待っていると、亡骸と共に海へ。そうして、悲劇の姫たちは海へ身投げし、その姫たちは5つの色の石となったのでした。

みたいな話です。結構地元では有名な話なのですが、ざっくりと。
細部が間違っていたらすみません。

最初、この話を知った時は割と衝撃で、勧善懲悪の話でもなかったので、後から源氏って倒されるの?悪者なの?と思ったことがあります。

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