見出し画像

「給食は食べるのに、おうちでは食べない」 1歳2ヶ月園児のお母さんからの悩み。

入園2ヶ月のさくらちゃん。

2ヶ月前、1歳0ヶ月で入園してきたさくらちゃん。

入園時、歯が一本も生えていないという理由で離乳食は中期止まり。
(離乳食中期:粗くつぶしたり、みじん切りなどの小さな粒状の物を
 舌と上顎でつぶせる豆腐くらいのかたさが目安の食事。)
本来なら離乳食後期に入っているくらいの月齢なので
様子を見ながら進めていくことにしました。

最初の頃は、口をもぐもぐと動かすことが少なく
押しつぶしているような感じで食べていました。
ただ、食べる意欲はすごくあって「もっと、もっと」と
せがんでくるほどでした。

その頃のおうちの食事は
一皿で炭水化物、肉、野菜が食べられるような
おかゆや丼ものが多いようでした。

モグモグが上手になったら、なんと!

おうちの方と相談しながら
毎日少しずつ、食材の形や固さを変えながら
後期食へ移行していきました。

だんだんモグモグが上手になり食べ進めていくと
なんと、歯がどんどん生えてきたのです!!
2ヶ月でカワイイ歯が8本も生えました。

給食では、主食・主菜・副菜・フルーツが出ます。
栄養素はもちろん大切にしていますが
もう一つ大切にしていることは
一食で色々な食感や味付けを楽しめるように
工夫しています。

最近お家で食べなくなったと・・・

「給食はよく食べているみたいだけど、家で食べないんです」
最近、お母さんから相談を受けました。
給食は本当に楽しそうに美味しそうに食べているので
不思議だったのですが
「レトルトの離乳食も食べなくなった」と聞いて
もしかして・・理由がわかった気がしました。

給食は塩分量が計算されていて、塩分量は少なめです。
薄味だけど、味気ないわけではない、絶妙な味付けなんです。

レトルトを食べなくなったのは、もしかして味覚が変わったのかも
しれないなぁと。
お家でも食べてくれないので、味を濃くして無理矢理食べさせてる時が
あると言っていたので。。

おうちのご飯は食べるけど、給食は食べない子は結構います。
それは給食の塩分量では物足りないからだと思います。
ただ、今回のように逆の場合は、味を濃くしてくのは逆効果かもしれません。
なるべく素材の味を残すよう調味と、色々な食感が楽しめるような
簡単な副菜があると気分が変わって食べてくれるのではないかと思います。

最後に

食事の環境や、食べる楽しさも大切です。
お母さんが食べて欲しいあまりに子供の口にどんどん運ぶ。
自分の食事は後回しにして子供の食事に集中する。
そんな環境では子供も楽しく食事ができるでしょうか?

離乳食を始めたばかりの子は例外ですが
1歳を過ぎてお座りができる子との食事は、時間の許す限り
お父さんやお母さんも一緒に食事をすることが大切です。
以前にも書いたことがありますが、親が食べているのを真似て
子供も食べるようになります。
「これ美味しいね」「こっちも食べてみようよ」と同じ時間を
共有することも大切だと思います。

食べること、食べさせることも必要ですが
今日食べなくても明日食べるかもしれない。
朝は食べなくても夜は食べるかもしれない。

親と子供の毎日は続いていきます。
時間がある時は、少しのんびりと食事をしてみてください。
今日だけじゃなく明日も明後日も
時間のある時に、無理せずのんびりと。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?