2020.05.29

出勤日。前回と同じくらいの時間に起きて出発。スコーンで充実の朝ごはん。夫も早く行くと言っていたので出掛けに起こす。お見送りしてもらった。

電車は前回出社した日と同じくらいの混み具合。ギリギリ座れた。最近、通路の中央に仁王立ちする人が多い気がする。気持ちは分からなくもないけど邪魔だ。せめて人が乗ってきたときくらいは座席の方に寄ってほしい。

乗換駅でエスカレーターに乗ったら後ろから荷物らしきものにグイッグイッと押された。なにぃ…?と思いながら振り返ると盲導犬を連れた女性だった。あ、そういうことならむしろごめんと心の中で謝っているうちに女性は私の横をすり抜けていって前に立った。盲導犬の尻尾がゆるん、ゆるんとゆっくり大きく左右に揺れる。かわいい。ただただかわいい。

エスカレーターを登りきったところで歩き出した。大丈夫なのを見届けたくて後ろ姿を見つめる。…と、女性の歩みがゆっくりになりすぐに止まった。じっとうつむいてる。急いで近寄った。「お手伝いできることありますか?」と近づきながら大きく声を掛ける。『●●線に乗り換えたいんですけど、どちらの方向か教えてもらえたら大丈夫です。』あ、えっとたしか…「改札抜けてから乗り換えですね。」『改札はどちらですか?』あ、そりゃそうだ、えっと、えっと、「ちょうどあなたの背中側になります。」『ありがとうございます。それだけ分かればもう大丈夫です。』そう言って女性は盲導犬にバック、と声をかけてすたすた歩いて行った。心配で乗り換えまでついて行きたかったけど上手く言えなかった。目の不自由な方に声を掛ける時はどこまでお手伝いしたらいいのか、これで良かったのかと毎回不安になる。それにしても盲導犬は心底かわいかった。朝からいいもの見させてもらった。

ほくほくしながら出社。緊急事態宣言解除後、会社から自席にこだわらず互い違いになるように座るように、というお達しが出た。パソコンのログインIDが変わっていて、私が自宅勤務の間に他の人が座ったのが分かる。他人がベタベタ触るパソコンやら机やら使うことはいいんかな。なんか間抜けな方針じゃない…?取り敢えずシフト勤務が始まってから買った除菌シートで机からパソコンから電話からゴシゴシ拭いて仕事をした。

午後から久しぶりに同僚と顔を合わせたが挨拶だけであとは黙々と仕事した。とにかくさっさと帰りたい。結局1時間くらい残業して退勤。朝の盲導犬の尻尾を時々思い出していい気持ちのまま過ごせた1日だった。

スマホを開くと夫はちょうど1時間前に帰った様子。Twitterはブルーインパルスの話題でもちきりだった。夫も見たようで写真をあげていた。すごいな。いいな。いろんな人の見れた!という嬉しそうな報告を見て瞳が潤んだ。その中で「戦闘機が飛んで人々が嬉しそうに空を見上げたり空にカメラを向けたりする国は良い国。」という話を見かけてとうとう涙がこぼれた。私たちはこの国に住んでいることをもう少し大切にしてもいいんじゃないかと思った。

帰って夫と夕ごはんの相談。何もアイデアが無い。食材もほとんどない。夫がウキウキとじゃぁ、ピ…?と言う。もうなんかそれでいいや。ハーフアンドハーフでプレミアムマルゲリータとシチリア風ミートソースを頼んだ。すごく早く来た。30分かからなかった気がする。どちらの味も美味しくて定番が決まったかもしれない。食べながら今朝の盲導犬の話をしてあげた。

食べ終わり、ゴロゴロ過ごす。夫が急にドラッグストアに行ってくる、と言って出てった。お灸を買いたいそうだ。おもしろそう。初心者向けの1番温度が低いやつを買ってきてくれた。早速試すことにして、どっちが先にやるか話した。まぁ私ですよね。

肩甲骨の背骨に1番近いあたりに置いてもらう。最初は右肩から。点いたばかりの時はじんわり温かい。へえこんなもんかと思って安心しているとじわじわ熱さが強くなり最終的にえっ?これ本当ですか?え?いつまでこんな?と不安になるくらい鋭い熱さになった。ちょっともう、あの、、、と思っているうちに和らぎ、終わる。効いてるかどうかはわからないけどなんかいい。反対側も同じ辺りの位置でやってもらった。左側のほうが熱く感じた。

実験が終わったので交代。夫にやり方を聞いてから今度は夫の右肩に据えた。あまり熱くない、と夫。脂肪が厚すぎて感じないのか…?と心配したらしばらくしてあーきたきた、と言っていた。なるほど。見てる私からするとそろそろピークと思っていた燃えている位置はまだ序盤だったのか。

左肩もやってあげた。今度は火をつけてからビデオ通話でお灸を写してあげる。どのくらいの燃え位置でどんな熱さが来るのか。へぇ〜と言いながら夫が見る。楽しい。夫も左のほうが熱かったそうだ。熱く感じるほうが効いてるんだろうか。燃え終わったお灸の余熱を味わっている間は背中全体を写してあげた。こんなに毛が生えてんのかーと感心する夫。そのまま流れで後頭部を写してあげようとしたら「おいやめろ、カメラ止めろ」とテレビ番組みたいなこと言われた。ゲラゲラ笑った。お灸、ちょっと煙いけど楽しい。またやろう。

日付が変わって少しして夫が寝る、と寝室に入った。すぐに後を追って就寝。

twitterの人に「ブログでやれ」って言われないようにアカウント作りました。違うブログで台湾旅行や入院や手術に関してお役立ち情報書いてます。よかったら見てください。 http://www.ribbons-and-laces-and-sweet-pretty-faces.site