輝き女子とは

職場のパートさんが退職した。入社2ヶ月。理由は『今後のキャリアを考えると、今の仕事はちょっと違うかなって。』それって2ヶ月前にわからなかったもんですかね。

その人の退職日、私はたまたまお休みだった。特に何も思うことなく休みを終えて翌日出社し、いつものように溜まったメールのチェックから始める。退職した人からメールが入っていた。件名は『ありがとうございました！』

あら律儀なことでとメールを開く。宛先はチームのメンバー全員だった。不慣れな私をたくさん助けていただきありがとうございましたというお礼の後にメンバー一人一人へのメッセージが綴られていた。

2ヶ月、仕事の上だけで付き合っていた人に対して人が言えることなんてそうそう無い。全員に対し、少しずつ言葉を変えながらも笑顔のことを話題にしていた。そりゃそうなるでしょうね。そして『その笑顔を大切に』とか『周りを明るくしますね』とか謎のアドバイス。

『ここで得られた経験を活かして次のステップに進みます！』と結ばれたメールをそっと閉じた。

誰もが簡単に世界中へ自分を発信できる時代。みんな何者かになりたくて、それが簡単に叶いそうに見える時代。

私はおまえの『キラキラ』を彩るために在るわけじゃない。