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使徒の働き2章1〜18節「ペンテコステの物語を生き続ける教会」 2023.5.21 守谷キリスト教会礼拝説教要約

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優れた物語には伏線がつきものです。

伏線とは、
その後の物語の結末や展開を暗示するよう出来事や事物です。

読者は伏線に気が付けば、
それをヒントに今後の展開についていくつかの可能性を考えます。

気がつかず通り過ぎたとしても、
「これが伏線だったのか」と後から種明かしされることも楽しいものです。

聖書は、人が創作した物語ではもちろんありません。
神が人と歩まれ、救いの計画を実行され、
やがて神の国が完成することを約束したことが聖書には記されています。

しかし聖書は単に過去の物語ではありません。

この物語の中に、今日を生きる私たちもまた含まれているのです。


聖書の一つ一つの物語と私たちとを繋ぐ接点になるのが、ペンテコステです。

ペンテコステは教会の誕生日であると言われます。

このペンテコステの伏線の一つがバベルの塔の物語です。

一つの共通言語を話していた人々は
「自分たちが散らされることがないように」、
大きな町と大きな塔を建てようとしました。

しかし神は降りて来られ、
彼らの傲慢の罪のために彼らの言語を混乱させ、
地のあらゆるところに彼らを散らしました。

ペンテコステの日、
一つとなって同じ場所に集まっていた使徒たちのところに聖霊が来られました。

聖霊がもたらしたのは混乱ではなく一致です。

この時、使徒たちは異なる言語を話す人々に対して福音を伝えたのです。

かつてのバベルの塔は、
人々が自らの力を誇示するために建設し、混乱によって、
その街の建設はストップしました。

しかし神は一致のしるしとしての新しい意味での塔(教会、神殿)を建て、
神の街を建設しているのです。

この工事は今日も続いています。

使徒の働きで始まった教会は、

「それからというもの、人々は一つになって
教会に集まり続けました。めでたしめでたし。」
という結末ではありませんでした。

教会は迫害によって散らされ、
時に福音とその生き方について議論し、宣教のために祈り、
人々を送り出して、世界中に広げられてきました。


私たちの教会も、この神の偉大な物語の中に今日も置かれているのです。

私たちが今取り組んでいる子供と一緒の礼拝に、
また宣教への取り組みに、聖霊による一致が与えられ続けますように。


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