エペソ人への手紙1章11〜14節 ペンテコステおめでとう④「御国を受け継ぐ者たち。」 2022.6.12 礼拝説教

この説教シリーズでは、
聖霊が私たちにどのように働いてくださるのかについて、
取り次いできました。

聖霊は

私たちのからだを神殿としてくださり、
イエスに結びつく賜物を与えてくださり、
そして新しく造り変えてくださるお方です。


今日の箇所では、
聖霊は信じたことの証印であり、
やがて御国を受け継ぐ保証であると言われています。


エペソ人への手紙は
やがて完成する神の国のイメージを
「一つ」あるいは「共に」というイメージで表します。


それは、

救い主を待ち望んでいたイスラエルの民と、
罪の中に死んでいた異邦人という

「二つのものが一つ(2:16,18)」にされて

集っていたのが
当時の教会だったからです。

詩篇133篇に表される
「兄弟たちが一つになって共に生きる」という姿が
やがて完成する神の国の一つの姿です。


私たちは
神の一方的な恵みによって神の子とされ、
聖霊による証印を押されました。


証印とは、
聖書の時代にあっては封蝋のことです。

王が重要な文書などを書いて封をする時、
蝋を溶かして垂らし、
指輪で印を押してそのまま固めます。

受取人以外は決して誰も解いてはならない封印です。


私たちのからだは、
未だ様々なよくない習慣を
持っているかもしれません。

あるいは心も、
以前の出来事によって
傷ついたままであるかもしれません。


しかしそうであったとしても、


神の子であることを証詞する私達の霊は、
完全に守られているのです。


そのようにして、
神の恵みの守りの中にあるお互いだからこそ、
私たちは共に集い続けます。

誰も誇ることがないからです(2:9)。


そして、聖霊は保証でもあります。

まだ得てはいないけれど、
将来必ず得られるという保証です。


別訳では手付金、
そして現代のギリシャ語においては

「婚約指輪」

という意味で使われる言葉です。


迎えに来る花婿を待つ花嫁のように、

私たちは
やがて再び来られるイエス様を
待ち望む者とされたのです。


婚約期間は、
後の長い結婚生活に向けて準備をするための、
人生において特殊な、
とても大切な時期です。

イエス様の再臨は、
楽しみなものでしょうか?


「ともに約束にあずかる者(3:6)」とされたのです。


私たちは、
やがて完全に実現する神の国を、
受け継ぐ者です。


婚約期間としての教会は、
その期待と喜びを味わう場所です。


キリストにある交わりを通して、

与えられる望みと神の力の偉大さを

ますます知ることができますように(1:16-19)。

【思い巡らしのために】
1.あなたにとって教会は、
  やがて与えられる大きな祝福としての神の国の前味を味わえる場所ですか?

2.この前味をますます豊かに体験するために、何が必要ですか?


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