見出し画像

使徒の働き9章1~22節 「選びの器 ①」 2023.9.6 守谷キリスト教会礼拝説教

パウロは世界の歴史に対して最も影響を与えた1人です。

彼は様々な迫害や苦難の中にありながらも、
ローマ世界にキリスト教を伝え、
そしてキリスト教神学の基礎を作りました。

彼が書いたいくつもの手紙の中で、

彼は
「選び出された」
「使徒とされた」
「みこころによる」
パウロと名乗ります。

その背景にはいつも、
使徒の働き9章に記されている、
復活のイエスに出会ったという体験がありました。

サウロ(後のパウロ)に与えられたのは、
異邦人や権力者、
そしてユダヤ人にイエスのことを伝える「選びの器」としての生き方でした。


サウロがイエスの弟子になることは、
誰も想像しなかったことです。

イエスに出会うまでのサウロは、
全ての情熱をユダヤ教の信仰に注いでいました。

彼はユダヤ人として生まれ、
律法に従う生き方の正しさを信じて疑わず、
イエスの弟子達を迫害することは神に対する忠実さの証明でした。
サウロなりの一生懸命さがありました。


誰もが一生懸命に生きています。
懸命に何かを積み上げ、時にしがみつくようにして、
自分自身を保ちます。

そのような強さを持っている自分の家族や親戚、
職場やよく会っているあの人やこの人が思い浮かぶでしょうか。

その人が信仰を持つことをイメージするのは難しいかもしれません。


しかし

神にとって不可能なことは何もないのだということを、
サウロの回心の出来事は私たちに伝えます。


私たちもまた、
それぞれの場所にイエスの名を運ぶ者として選ばれています。

私たちの側には、神に選ばれるに値する理由は何もありませんでした。

聖書は「神に選ばれるようになりなさい」ではなく、
「あなたは神に選ばれた」と伝えます。

私たちを選ぶために、神は御子イエスを十字架で犠牲にされたのです。


私たちに求められているのは、
この選びに対する応答です。


選びの器とされたサウロは、
それまで自身が注いできたあらゆる情熱を
この新しい召命に注ぐことを求められました。

目が見えない中で断食した3日間の中で、
彼は応答したのだと思います。

私たちの応答と献身を、
私たちの想像をはるかに超えて神は用いられるのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?