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私が母乳育児が好きな理由②


①では母乳育児との出会いについて書きました。

出産した病院を退院し、家で初めての育児に奮闘する私でしたが、
まとまって眠れない生活とかなにをするにも抱っこしながらとか
ひとりでぼーっとする時間がなく、全て子ども中心の生活にはすぐに適応できました。
というのも、子どもがむにゃむにゃ言ったらとりあえずおっぱいという
助産師さんからの教えを疑わず忠実に実行した結果、母乳で子が満足してくれ
自分がそれを心地よく感じていたからだと思います。
母乳育児を通して、私ママになったんだなあと妊娠中は漠然としていた
母親としての意識がはっきりと芽生え、母乳育児が軌道にのることでほんの少し、
母親としての自信が漲ってくるのを感じました。

助産診断技術学の教科書には、出産後の女性にとって、授乳は母親役割としての大きな課題であり、
とくに母乳をじょうずにあげられるかどうかを自分の母親能力として受けとるため、
授乳行動に対する緊張や不安が高まる場合が多いと記されています。

私は本当にこれだったんだなあと感じましたが、そう感じる方々多いんじゃないかな?
不安や緊張等はなく、我武者羅に頻回授乳に立ち向かっていただけなのですが……
でもその入院中の経験が、私の母親としての自信につながったんだなあとも。

最近はコロナ禍だったこともあり産後の支援を受けられない方や
それ以外の理由でも家族の支援を受けられない方がたくさんいます。
支援が少ないとか若年だったり、愛着形成が不安だなと感じる方、
育児に対する不安が強い方、、、
退院までにある程度母乳だけで育てられるという目処が立ち、自己効力感をもてれば、
退院後の生活はママも病院スタッフも多少は安心かもしれません。
入院中に、退院後の赤ちゃんとの生活がイメージできない、
こんな状態で退院して大丈夫なんだろうかと不安を抱えて退院することはとてつもなくストレスだと思います。

日本は外国に比べると産後の入院期間は長いですが、それでもとても短い。
入院中にできることが限られていて、私たちも毎日頭を悩ませる日々です。

ひとりでも不安な気持ちで退院していくママを減らしたい……
みんな笑顔で自信をもって、退院できるような支援を……と考える日々です。

母乳育児は、産後直後にどれだけ早く母乳育児を開始できたか、
ホルモンの動きがあるため、産後直後にどれだけたくさん授乳ができるかが重要です。
たくさんの授乳といっても、重要なのはたくさん飲ませることではなく、
たくさん吸ってもらって刺激をすること、
母子分離等で吸ってもらえない場合は搾乳をはやく開始したくさん刺激することです。
全然でないから、と授乳を不要と感じず、赤ちゃんとの触れ合いの時間と思って
たくさんおっぱいを赤ちゃんに含ませてあげてください。
赤ちゃんは、ママのおっぱいがたくさんでるように
産後3日目くらいまでめちゃくちゃ元気におっぱいに食らいついてきます!!!
母子相互作用は、素晴らしいのです……奥が深いのです(笑)

今の時代は、女性の社会進出やパパの育休取得が増え、10年前の妊娠出産を取り巻く環境とは大違いだと思います。
パパが専業主夫だったり、パパが育休1年とりますとか、
ママの精神疾患とか、産後の体調不良とか、いろんな理由で
母乳は与えないと決められたご夫婦もたくさんおられます。
母乳育児支援の真髄は、母乳を与えられないママへの支援ともいわれています。
私たちはご夫婦の決定を支援することがお仕事です。
ご夫婦に寄り添い赤ちゃんの健やかな成長をお手伝いしたい、その一心ですので、
どんなことでも話していただきたいと思っています。

さて、熱くなってきました。
この辺で終わりたいと思います。

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