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#4/27 WMG再延期…どうなるStandOut

こんばんは!
StandOut KYOTOの宮武です!

毎週金曜21時更新、第4回の "Weekly StandOut" 書いていきます。
続けて読んでくださる皆様、ありがとうございます。

今週の内容は
①10月3週目のアップデート
②スカッシュは滅びる定めなのか?
です!
(先週の第3回の記事はこちら


①10月3週目のアップデート

・建物の仕様検討(内装、設備)
・運営スタッフの体制検討
・WMG関連の調整

今週はこんな仕事をしています!
大きなニュースはなんといっても、ワールドマスターズゲームズ2021関西(WMG)が再延期になりそう、ということでしょう。。


すでに各社報道に出ている通り(産経WEST)2022年5月開催予定だったのが、2026年5月を軸に調整する予定とのこと。私達もWMG実行委員会の方から、再延期で調整する方向とは聞いていましたが……

2026年て…
5年も先か…


とは正直思ってしまいました。笑
ただ、状況を考えると仕方ないかという気もします。


WMGはもともと滞在型イベントの面があり、特に海外から来られた参加者の方々が長期滞在されてその土地の観光も楽しむことが大事と聞いています。過去のWMGで、海外から来られた方々は平均で2週間以上滞在されるというデータもあるそうです。

国内で感染者数が減ってきているとはいえ、海外との行き来はまだまだ戻っていませんし、全世界的にコロナ禍が収束したとは言えない状況ではあります。世界各国の合計だと、昨日時点でも46万人の新規感染者が発生しているとのこと(↓引用元

4_全世界コロナ感染者数推移


まあWMG中止よりは延期でまだ良かった、とポジティブに捉えるしかありません。WMG実行委員会も、京都市のご担当者各位はいつも熱意をもって頑張ってらっしゃる方々ですし、延期はきっとやむを得ないご判断なのでしょう。。

それでStandOut KYOTOの建築計画はどうなるかと言うと…


走り出した計画はもう止まれません!笑
WMGがあろうとなかろうと、建てます!


ただし今までは、2022年5月のWMGに絶対間に合わせないと……というプレッシャーで突貫工事を覚悟で頑張ってきました。第2回の記事でご紹介した通り、建築資材が今とにかく高い、高すぎるということもあるので、スケジュールへの影響は今後もしかしたら出てくるかもしれません。

でも、建てること自体には全く変わりありません。WMGもいつか来るとのことですので笑、それを楽しみに、引き続き開業準備を進めていきます!


ちなみに……
WMGが2022年5月に開催できないかもしれない、ということはStandOutメンバーでも以前から話がありました。たしか今年の春頃、

堀 「2022年も無理かもな…」
宮武「え~ワクチンも進むでしょうし大丈夫じゃないですか~?」
堀 「いや…どうかな……」

という会話をした記憶があります。残念ながら、堀予想が正解でした。。

その他今週は、窓ガラスをペアガラスにするかシングルにするか等々、建築仕様の検討も続けて行っています!



②スカッシュは滅びる定めなのか?

先週の記事でスカッシュコートが減る理由について書きました(まだご覧になってない方はこちらからどうぞ)。背景を分かる範囲でご紹介しつつ、結局のところ「儲からないから閉鎖されてしまう」という話でした。


さて、ビジネスの世界には、
「儲からない=価値がない」
という考え方があります。


画像2

(写真に意味はありません。AdobeStockで購入した、ビジネスマンがスカッシュをしている風の謎画像。笑)


なぜ儲からないのか?
↑それは、売上が足りないから
 ↑それは、お客様がお金を払ってくれないから 
  ↑それは、お客様がそのサービスやモノに価値を感じないから

という理屈です。市場原理主義とも呼ばれます。

「お客様が価値ナシと判断したものを、売り手が勝手に価値があると思い込むのはむしろ傲慢だ、お客様の声をちゃんと聴きなさい」と言われたりして、商売の世界ではそこそこ普及した考え方だと思います。


2012年頃、当時の大阪市長だった橋下徹氏が伝統芸能・文楽への補助金をカットしようというとき、たしか「お客様が少ない、需要がないものに市民の税金をつぎこんで良いのか」「補助金頼みで自立していない文化はダメなんじゃないか」みたいな話をしていました。市の財政が厳しい中での補助金削減だったという背景事情も含めて、なんだかグサッとくる話ですね。


先週書いたように、スカッシュはすごく儲かりづらい(というかほぼ儲からない)のは残念ながら歴史的にたくさんの実例が示しています。これは日本だけでなく、海外でも似たような状況だそうです。

以前、イギリスに9面ある立派なスカッシュ施設があり、その1階にちょっとしたバーがあったそうなのですが、なんと9面ものスカッシュコートよりもバーの方がたくさん売上を稼いでいた、という話を聞いたことがあります……ここまでくるともはや笑えますが、厳しいですね。。


ではそうすると、この考え方によれば、儲からないスカッシュには文化として価値がないのでしょうか。

価値がないなら、コートが減っていくのもしょうがなくて、それで、このままいつか滅びる定めなんでしょうか。




そんなことない!


と私達は思っています。
ここは声を大にして、


スカッシュには価値がある!
社会に残っていくだけの価値がある!
絶対ある!!!


と書いておきます。笑
なぜ価値があるのか?
たとえ儲からなくても、

関わる人をハッピーにしているからです!!

(バカみたいですが本気です)



こちら↓は2021年4月に、ワールドマスターズゲームズの大会会場誘致のプレゼンテーションを日本スカッシュ協会様とWMG実行委員会様にさせていただいた際、スカッシュコート新築の背景として使った資料です。

4_スカッシュの存在意義


堀も宮武も10年以上なんだかんだでスカッシュに関わってきて、「スカッシュに出会ってよかった」とやっぱり思っています。

スカッシュにはこれだけ、関わった人をハッピーにするパワーがあるんだから、やり方次第で長続きするクラブを作ることだってできるはず。今まで通りでダメなのであれば、何か新しい形を考えよう。

厳しい状況でも何かしら可能性を見出してチャレンジしてみようとなったのは、これまでの経験から私達が「スカッシュの存在価値」を信じているためです。クラブの運営形態は色々なことを考えて作っていきますが、その根本はここにあるんじゃないかと思っています。

私達のチャレンジは「儲からない」とされて消えつつあるスカッシュ施設に新しいアイディアを取り入れて、細々とでいいから続けていけるくらいの収益性のある、自立したモデルを作ることだと考えています。

(ちなみに、たくさん儲かるのは正直ぜんぜん無理だと堀も宮武も考えていて、そもそも目指せる状況ではありません。笑)

↓こちらも上記資料より

4_チャレンジ


ということで、続きは来週以降、書きたいと思います!
またご覧いただけますと幸いです。

それではまた来週!