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たくましい経営者 ~後継者問題~

ずっと連絡が取れなかった友人と先日久しぶりに会うことができました。

連絡先がわからなくなってしまってから随分経っていましたが、ふと名前をネット検索してみると今も会社を経営していることが分かり、電話で連絡して会いに行きました。

約20年ぶりの再会で、現在に至るまでの話を聞きましたが、これが波瀾万丈なストーリーでした。

要約すると40歳前半で経営していた会社が倒産。経営していたとはいっても前経営者から引き継いで間もなく、借入金の返済ができなくなり、自身も自己破産。自宅も手放さざるを得なかったそうです。
日々の生活も大変な時期でしたが、迷惑をかけた債権者にお詫びと説明に出向いたそうです。

会社は倒産してしまったのに付いてきてくれた元社員もいたそうで、家族とこの元社員のために事業を再開していきます。
そしてこのリスタートにあたり、協力してくれたのが一部の債権者だったそうです。

彼は笑顔で話してくれましたが、再起してからの数年は大変な努力をしたのだろうと思います。
やがて新たに手掛けた事業も軌道に乗り、社員のために株式会社を新たに設立させ、代表者として頑張っているという事でした。
失敗から多くのことを学び、身の丈にあった経営に徹しているようです。「逞しいなあ」というのが素直な感想です。

そんな彼の唯一の悩みは「後継者問題」だそうです。

まだまだ元気だと思っていても、無理を続けてきたこともあり、少し体にガタが来ていると感じているようでした。
いつでも相談に乗るよと伝えています。自身が逞しいからか、つい後回しにしてしまうのが「後継者問題」なのかもしれません。

家族と社員のためにも早めに取り組んで欲しいと願っています。


~後記~

日本が沈没してしまいました とは言っても2021年テレビ版「日本沈没」の話です。全部沈没するのかと思ったら微妙な形に残っていました。この後日本はどうなるのかと心配になります。

日本沈没の1973年の映画版は劇場で見ました。東京大学地球物理学の竹内均教授が演技なしでマントル対流や日本海溝のプレート等を説明するシーンは、ビルが倒壊するシーンよりリアルで怖いと感じたのを覚えています。

原作者の故小松左京氏とはSF作家仲間であった筒井康隆氏が「日本沈没」のパロディーで「日本以外全部沈没」という短編小説を書き、映画化もされました。人が住める陸地として日本列島だけが残っているという設定で、田所博士が共通して登場しています。SF作家の想像力もたくましいなぁと思います。