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転院した方がいいのか?しない方がいいのか?

【疑問】なかなか良くならないので転院した方がいいのか、転院しない方がいいのか悩んでいます。どうしたら良いでしょうか?

転院すると良くなる人

別の病院に長く通院して良くならない人が、私のところに転院してしばらくすると良くなる。

なぜか?

1.私の治療技術が高い
まずない

2.私の治療方針が本人にたまたまあった
10%程度

3.治ろうとする意志や治療に取組む気持が転院することで高まった
90%程度

転院するというのはある種のかけである。良くなる人がいる一方で、全く上手くいかないことも良くある。しかし転院は治療的にプラスになることが多い。

それは、今までの治療があまり上手くいかなかったという事実がある、別の治療を受けたいと本人が考え治療方針を変更しやすい、新しく始める治療が前の治療より効果があると本人が期待して受ける、などのため、たとえ実質的に同じ治療でも治療効果が高まる。

主治医も長く通院し改善が今ひとつはっきりしないときには治療がなんとなくマンネリ化しやすくなる。「まあこれくらいならいいか」という現状維持を優先させる感覚が強くなり、「このアドバイスは、以前に効果もなかったし、逆に不安定にさせるだけだったな~」と負担の大きいアドバイスは避けるようになる。

本人が勇気を出して転院し、新しい治療関係が作られる過程で、前の主治医とほぼ同じアドバイスであっても耳を傾け、取り組んでみようという気持ちになり治療が進むことがよくある。

私のところに転院して良くなる人がいるのと同様に、私のところに長く通院していて全く良くならなかった人が他の病院に転院してすーと良くなることも結構ある。この場合は私の治療技術より転院先の医師の治療技術が高いため改善した可能性もあり得るものの、多くは本人の治ろうとする意志や治療に取組む気持が転院することで高まったことによるものである(多分)。

転院して悪くなる人 

逆に転院して悪くなる人もいる。新しい主治医の治療方針が合わなかった、あるいは前の主治医の治療が良くはしないものの、悪くさせないために非常に効果的であった可能性がある。安易に転院を次々にするべきではないということは強調しておきたい。

長く治療を受けていて全く良くならない方へ

主治医と十分に相談した上で転院するということは一つの有力な方法です。しかし転院して良くなるのは、ほとんどの場合は新しい主治医の腕ではありません。

・治ろうとする気持ちを高める

・治るために必要なことをつらくても努力する

・アドバイスを受け入れ、「でも・・」と言わずとりあえずしばらく実行してみる

これらによって改善していくことを忘れないでください。

これらが無く「新しい医師が魔法のように治してくれるかも」と転院してもほとんど変化しません。転院する前にもう一度自分の治療に対する姿勢を見直しましょう。それでも全く良くならないのであれば転院した方が良いです。しかし治療に対する姿勢が変われば、転院しなくても改善することは多くあります。


 【疑問】なかなか良くならないので転院した方がいいのか、転院しない方がいいのか悩んでいます。どうしたら良いでしょうか?

【回答】転院する前にもう一度自分の治療に対する姿勢を見直しましょう。それでも全く良くならないのであれば転院した方が良いです。

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