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答えを教えないということ

以下の記事で「結果がすぐ分かるということはその人を幸せにするとは限らない」と書いた。

「これを飲んで治ろう!」「これを飲んで休んだらきっとよくなるだろう」という期待や希望が本人の回復力を引き出していく。

少し通ずるものがある興味深い本を読んだ。

女子中学生の小さな大発見


Nさんはカタツムリの殻を取ったらなめくじになるか調べようとしましたが、どうしても取れませんでした。

こういった正直どうでもいいような小さい大発見が次々に書かれている。

飽きてしまうので一気に読むのはちょっときついものの、たまにぱらぱらっと開いてみると面白い。

日常生活で思いついたちょっとした疑問を調べてみるという態度を持つことは大切であり、親や教師や周りの人はその態度を尊重するということがもっと大切である。

(筆者は)ものの見事に何も言わない。
すぐさま答えを教えることは案外その人に何も考えさせないことなのである。
女子中学生の小さな大発見 あとがきより

子どもたちが なぜ? どうして? と疑問を抱いたとき、今はネットを検索すると答えがすぐにみつかる。

便利ではあるものの、自分で考えるという習慣が無くなってしまう。

疑問を疑問のままにする力、考えることを周りが待つ態度、それらが大切なのである。

「私はこれからどうしたらいいのでしょうか?」
「なんのために生きているのでしょうか?」
こうした疑問にもわからないなーと思いながら生きていくのが良い。なんだろうねーとよりそうのが良い。

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