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多剤併用・大量投与の人が減量ができるための条件

多剤併用・大量投与の減量は本人や家族にとっても少しずつ気長に取り組むべき課題である。

しかし当然ながら多剤併用・大量投与の人全てが減量できる訳ではない。

安全に減量する

「どんな状態になろうが、どんな結果になろうが減ったら良い」というのであれば話は別であるものの、安全に再発させずに減量するということは極めて重要な点である。

多剤併用・大量投与の減量が可能なのは、減量することでメリットが得られる可能性が高い人であり、減量することによる再発のリスクが低い あるいは 十分に低くすることができる人である。

つまり、

1)ある程度は症状が安定している人

2)ある程度は理解力と我慢する力がある人
何のために減量するのかを理解し、減量することで生じる色々なつらいことを我慢することができる人。

3)状態が悪くなった後にレベルがあまり低下しない人
何回状態が悪くなってもまた良くなる人もいれば、1回悪くなると一気にレベルが低下し回復に非常に時間がかかる人やまったく回復しない人もいる。

4)状態が悪くなっても極めて危険な行動は取らない人

これらをすべて満たす人である。

そうでない人たちは減量が失敗するリスクが高く、失敗したときに払う代償が極めて大きいため、減量が不可能ではないものの極めて慎重に行った方が良い。
ストレートに言えば、減量はしないほうが良い。

減量を考える前にまずは、1)ある程度は症状が安定している、2)ある程度は理解力と我慢する力がある、を満たすことを目指す方が良い。

逆にこれを満たさないと主治医は減量に賛成しない。

「何度「薬を減らしてほしい」といっても主治医は全く相手にしてくれない」と嘆く人は、この1)2)を満たしていないことが非常に多い。

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