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STAMP by Release Story vol.2(リリースイベントレポート|製品発表編)

こんにちは、STAMPの竹内です。

先日STAMP byリリースイベント|SPECIAL SESSION#001に参加していただいたみなさま、ありがとうございました。

今回のnoteは、SPECIAL SESSION#001のイベントレポートです。レポートパート1として製品の発表部分を特集しています。コラボレーターの2人から特別モデルの製品の詳細や開発の背景について語っていただきました!イベント中のアーカイブ動画も残しておりますので、こちらからご覧ください。



まずは、STAMP byについて

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STAMP byは、一線で活躍するクリエイティブ・ワーカー(世の中に価値を生み出し続ける人)のライフスタイル・思想が刻まれた製品を共同開発し、STAMPのコンセプトである「半歩先の日常」を皆さんにお届けするコレクションです。

第一弾のコラボレータの2人

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Kinya Tagawa
Takram
代表・デザインエンジニア
プロダクト・サービスからブランドまで、テクノロジーとデザインの幅広い分野に精通するデザインエンジニア。主なプロジェクトに、トヨタ自動車「e-Palette Concept」のプレゼンテーション設計、日本政府の地域経済分析システム「RESAS」のプロトタイピング、メルカリのCXO補佐などがある。2015年から2018年まで英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート客員教授を務め、2018年に同校から名誉フェローを授与された。

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Nagisa Ichikawa
N&Co. / THE GUILD Partner
CREATIVE CONSULTANT
ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。ファッションとテクノロジーに精通したクリエイティブ・コンサルタントとして国内外のブランド、プロジェクトに関わる。また自らクリエイティブ制作や情報発信にも力を入れており、ジャーナリスト/コラムニスト、フォトグラファー、動画クリエイター、モデルとしての一面も合わせ持つ。
文字や、写真・動画などのコンテンツだけでなく、リアルで手触り感のある情報をユーザーに届ける。

SPECIAL SESSION#001について

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STAMP byのリリースに伴い、10月16日(金)に第一弾のコラボレーターとのスペシャルトークイベントを開催しました。

当日は製品の発表と、コラボレーターの2人とFABRIC TOKYO代表 森のトークセッションを行いました。

2人から製品の発表

まずnagiko MODEL(市川渚さんコラボ)

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森:まずどういうコンセプトで今回作ってったのかっていうのを教えて頂けたらと思いますか?

市川:そもそもSTAMPのデニムを一つ持っておりまして、そこで思ったのは凄いしっかりしていてデニムとして良いデニムなんだけど、特にこの私なんかはフリーランスでここ数か月ほぼ家に居て生活を送っていると、しっかりしたデニムほど窮屈な履き物は無いなと思って。

森:そうですね、ごわつきますよね。

市川:かつ座っている時間が凄い多くなって、立ってる立ち姿勢の時って凄い少なくなったので腰回りが窮屈なんですよ。だから家にいても、近所に行く時でも、家でひたすらPCに向かってる時でも、ちょっと買い物行くぞでも、あのやばい突然ミーティングに入ってオフィス呼ばれた行かねばって時でも、これ一枚履いとけば大丈夫だぞっていう、スパっと履いてスパっと格好良いっていう汎用性の高いデニムを作りたいなって思いました。ポイントとしてはシルエットをちょっとリラックス感のある形にするっていう事と、軽い生地感にしていく事、履き心地が良くて重たくない、なので普段のSTAMPよりオンスの高い、薄いタイプのデニムを選んでます。結構デニムとしては極限まで薄いと思うのでちょっと正直ここからの時期は寒いかもしれないですけど、まあでも家に居る時だったら全然この程度で良いし、冬の寒い時以外スリーシーズン履けるかなっていう。ちょっと割とこだわりの白みたいな部分もステッチとボタンに入れて全体の印象も締めてみました。

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森:いやなんか面白いですよね。ステッチとかも結構特徴的に作って頂いてますし、生地とか全部選んで頂いたんですよ。パターンとか縫製の、この糸とかですねあとボタン、ボタンも真っ白で渚さんっぽい感じにして貰ってるんですけども。

市川:履いた方が良いんですよね、履くと割と見えないんですけども。結構履くと恰好が付く。

森:すとーん、とこう落ち感が凄いある感じで。

市川:しゃがんでも楽だし、そもそも軽いので履き心地が良い窮屈感が無い感じですかね。今最終サンプルを作成していて、最終メンズっぽい感じのシルエットに上がってくると思っているので、基本はユニセックスで格好よく履けるぞというもの目指しました。

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森:どんな人にこのモデルはお勧めしたいですか?

市川:いやーなんかそれこそ本当誰でも履けるのではないかと。3Dで測って作るのでこの辺のフィット感っていうのが特徴じゃないですか。だからこういうピタッとしたトップスとかでインして着ても全然格好良いし短いトップス着ても多分この辺ピタッと着て格好良いし、まあ何か女の子だったら普通に結構この辺ボリュームが出るというかすとーんと落ちてヒラッとなる感じになるので何かワンピを上から重ねて着ても良いし、何か汎用性は非常に高いからみんな是非履いてみてね。

森:じゃあどんな人にもオススメ?

市川:個人的にはメンズが履いたら凄いどうなるんだろうと気になっています。生地のコットン100%にもこだわりました。薄い生地で、この生地感でストレッチ入っちゃうと絶対膝がどんどんで出てきちゃうので、あと洗っていった時にこの薄さであればどんどん柔らかさが出て、それはそれで味になっていくのかなっていう意味でコットン100%で交じりっ気のないっていうのを今回絶対素材を選ぶうえでマストの事でしたね。あんま好きじゃないんですよね、ポリウレタン入ってるのって。

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森:スペシャルノベルティがあるんですね。

市川:実はずっと使っているガジェットポーチというか化粧ポーチ兼こういうものを入れているポーチがあって、それをリプレイスするポーチ作りたいってなって、色々お話して今回はタイベックのポーチを作っていただきました。これ裏地がちゃんと貼ってあって意外と頑丈なんです。タイベックのこういうバッグとかのネガティブなポイントって素材が薄すぎるので、バッグに物入れた後とかに外のものを傷つけたり、中で傷つけ合ったりするのが気になってたんですけど中に裏地が貼ってあるので割と安全っです。そして軽い、あとマチがあるのでいっぱい入るってことでリアルに今使っています。

森:使ってくれていますよね、この間から。ノベルティにプリントしてある数字はなんですか?この数字は。

市川:何か入れましょうっていうお話を受けてたのですが、あんまりロゴとか、自分の何かを入れるのが得意ではなくて、苦手なんですよね。まいったなと思って色々考えて、これはあの私が爆誕した場所の緯度経度です。

森:え?これ34.7714North?135.4698East?

市川:そう、とある場所にピンがピシッと。爆誕した場所、つまり病院です。週末にすごい父親に確認しました。住所、住所ちょうだいって。

森:なるほど。じゃあこちらノベルティでプレゼントいたしますのでお楽しみに。


次はH7g5(田川さんコラボ)

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田川:今回STAMPでこんなことやるんだけどなんか作りませんかって言われて、なんか好きなの作っていいんですか?みたいな話からやってみることになりました。ただファッション系の仕事とかブランドとかはたまにやることあるんだけど、服とか作るの初めてなんですよ。

森:なんかそれすごい意外でした。

田川:服は作ったことなんですよ。服を作ってる友達はいるんだけど、服は作ったことがないので、さてどうしたものかということで。

森:去年、STAMPを使っていただいたのがお声掛けさせていただいたきっかけでしたね。もともとSTAMPのブランディングをTakramにお願いしていたこともあって。

田川:かなり初期の頃、当時新宿のAppleストアの前にスキャンボックスがあった時に、スキャンして製品が届いて履いた日のことを今でもよく覚えています。

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森:ちょうど一年前くらいですよね。

田川:デニム仕事ではあんまり履かないんだけど、土日は結構実は履いてるんですよ。ただ結構下半身のサイズって人それぞれ違うから本当に合ったり合わなかったりすることがあって、1本フィットするのを見つけたらそのモデルだけ3本買うとかになるんですよ。中学生くらいからデニムって履いてきたけど、未だに一回も自分にのためにできたデニムだなって思って買ったことが一回もなかったんですよ。STAMPのデニムを履いてみた時にほんとピッタリだったんですよ。なんなんだ、このぴったり感はみたいなのが、印象的で、びっくりしたんです。今回のプロトタイプの中で、このぴったりといのが一番興味と関心だったんですね。いろんなものをデザインしてますが、ピッタリってそれ自体価値なんですよ。例えば色の話もそうですけど、なんか違うなこれじゃないなみたいなことと戦う仕事なんですよ。ピタッみたいな、ピッタリみたいなのは、すごいことだということSTAMP自体をリスペクトしたんですね。なんて精密にできてるんだと思ったんですよ。それがやっぱり3Dスキャンされているから自分の身体にピッタリきてるんだっていうのが、ロジックでも分かるからすげーなと思ったわけですね。

僕はまあ機械が大好きなわけですよ。機械の加工をしているこれはMC加工機とか言われてるものですが、Appleのボディとかこういうもので作っているわけですよね。それの精密さたるや鬼のような精密さなんですよ。僕こういう工場とか仕事でよく行くんで、こうやってずっと見ちゃうんですよね。かっこいい、この感じが。だからそれと服っていうのが僕の中では別のワールドなわけですよ。けど、STAMPで初めてそれが重なった感じがした。それは頭で理解することじゃなくて着たときそう思いました。で、今回作ったのがこれです。

森:H7g5。。。H7g5とは。。。?

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田川:はい、これがですね、知ってる人はあまりいないと思うのですが、僕も久しぶり使いました。この数字はフィットトラレンス(Fit tolerance)って言うんですが、トラレンス(tolerance)ってなんていうのかなどれくらい隙間があるかを表現する言葉です。僕は機械工学の出身でメカのエンジニア系出身で。。。機械って物と物を組み合わせた時に、どのくらいその二つの部品がピッタリきているかということ自体が学問の一つだったりするんですよ。それだけを研究してる人が昔はいて、公差って言うんですが、丸い筒の中に丸い棒をシュっと入れた時にスカスカなのか、ぴったりなのか、ギューッと入れないと入らないのかということ自体で、機械が結構できてるんですね。H7とg5ってH7っていうのは穴の方の精密さと筒の精密さの組み合わせなんですね。この表はミスミっていう会社のWEBサイトからの引用で。

森:部品のメーカーの。

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田川:”はめあいこうさ”言って、すごいゆるゆるだとかピッタリ精密だとか軸と穴がのはまり具合の度合い(許容範囲)を示したもの色々ある中でこのH7とg5くらいの組み合わせってのは、ものすごいピッタリなんだけど、スーって動く。

森:隙間はほぼないけどスムーズに動く。

田川:これ作るの結構難しいから、あんまり図面って書く人いないんですけどこれだなと思った。ピッタリしてるけど動きにくいとだめじゃないですか。だから一番難しいんですよ。STAMPのデニムを履いた時に思ったのは、自分の足の形になんかその何ミリかの空間がぴたーっと回ってきてるような感覚を味わった。その感覚を極限まで先に進めたいと思ったんですね。
普通のデニムは自分に合ってないものを履いていくうちに自分に馴染じませるプロセスがあるけど、STAMPのデニムは逆で、最初とてもフィットしていて、日を追うごと自分の理想のフィットから遠退いていくのを感じていました。なので、このフィット感をどうやって持続するかを今回のプロトタイピングでは目指しました。

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具体的には、今回の開発した製品は生地の回復率が高いデニムを使用しているのと、着用していて一番変化が気になっていた股の上の辺りのゆがみをできるだけ抑えるために、パターンを少し調整しました。この二つを投入することで元々のSTAMPのジーンズと比べるとフィット感が持続する期間が伸びたはずです。僕の仕事はそれで終わったんですけど、それだとほとんど見た目でわからないなーと。(笑)見て分かるようにしようと思って、一番伸びなくなったところに金属のようなプリントでマーキングをして、H7g5っていうロゴをおしりのポケットとフロントのマーキングに入れました。誰が見ても分かるように。このプリントをしたやつがこれですね。

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森:すごい特徴的なモチーフですよね。

市川:これ何プリントですか?

田川:もうね、それを聞いてもらえなかったら悲しい。このプリントが鬼のように難しくて、一回サンプルを作ってもらったんだけど、難しいですねーみたいなのを聞いたのが、今日からさかのぼって6日か7日くらい?

森:そうですね。ちょうど一週間前くらいですかね。

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田川:一週間前くらいにうちのオフィスでミーティングしたときに、これとはまた別にファーストサンプルがあるのですが、インクジェットでプリントされていて、プレシジョン感がなく、納得行かなかったんですよね。どうしようかなと思って、長く一緒に仕事してる恐らく日本で最強のプロトタイプの制作をやってる会社に電話したら、たまたま30分後に別件で向かうとのことで、お願いをしました。結構布地の上にこういうシルバーのプリントするの難しいんですよ。アイロンプリントで一回そのシルバートンのやつを手でアイロンでかけて、はがして、その上に全く一緒のシルク印刷の版をその上に乗せて、もう一回そこは手引きで塗ってるんです。見ると分かると思うんですが、完璧に2つのプリントがそろってるんですね。プリント字が抜けてんですよ。デニム生地が文字部分だけ出ている。字の線は2.5ミリくらいしかなくて、柔らかい生地の上で2.5ミリの線を完全に一致させるのって結構神業なんですよ。このサンプルあがってきたのが昨日だで、ちょっとドキドキしながら待っていました。完成を見ると、、、完璧に仕上がってる!もうそのプレシジョン感を見て欲しいです。それこそね、0.1ミリオーダーとかでやるんですよ。服だとありえない精度で、車とか作ってたりする人たちなんでやってもらって、ちょっとこれあとで皆さん見てください。シルバーの下から布地のちょっとザラザラみたいなのもちょっと見えるしみたいな、ちょっとインダストリアルなかんじで作ってみたんですけど、これは皆さんにはあんまお勧めしません。あのこれ、今回エディション版でこれ売るんですっていうはなしになってる、売りたいですっていう。

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森:はい、せっかくなので売りたいなと思ってます。

田川:売るんですかみたいなね。職人が手で仕上げますからねみたいな話で、あのもの凄い原価の高いものになってきてます。普通の人は、プリントがないノーマル版を買ってください。マニアックなもの、機械に愛を感じる方はぜひって感じです。(笑)ちなみに価格は9万8千円です。

森:じゃあ1万本限定で販売しましょう。(笑)

正式リリースは11月中旬を予定

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今回、SPECIAL SESSION#001でそれぞれ2人の世界観やライフスタイルが反映された製品を発表しました。イベント後には実際に製品を触っていただけるプレオーダーを実施しました。11月中旬にはコラボ製品の正式リリースを予定しています!(期間限定販売、製品サンプルをスキャンボックスにて展示予定)


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ぜひSTAMPの製品をオーダーした方も、まだオーダーしていない方も特別な製品になりますので、チェックしてみてください!引き続き情報は、noteで発信していきます。


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