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【ドイツで車に乗る人は要注意】明日から交通違反ルールが変わります

2月にドイツ政府の道路交通法改正法に連邦参議院が賛成していたが、この新しい法律が来週4月28日火曜日から施行される。交通ルール違反の罰金や規制は今後厳しくなっていくようだ。以下いくつか変更点や新しいルールをまとめてみた。

・スピード違反 - 時速21km超過から免許停止

道路使用者で時速16kmを超過した場合、1点が引かれる。それに加え、街中では70ユーロの罰金、郊外では60ユーロの罰金が科される。60ユーロというと日本円にすると7000円くらいに値する。

さらには、街中での時速21kmを超えるスピード違反にはこれまでよりも厳しくなり、罰金80ユーロに加え、2点が引かれ、1ヶ月の免許停止となる。郊外では、時速26kmの超過で95ユーロの罰金、1ヶ月の免許停止となる。この新しい法律により、これまでの規則は無効になり、12ヶ月の間に2回最低でも時速26kmを超過して運転していたものへは免許停止が証明されるかもしれない。

・緊急車両へ道を譲る - Rettungsgasse

ドイツ語の"Rettungsgasse"(レットゥングスガッセ)は、日本語にすると、道路で事故が起こったときに、救急車やパトカーが現場に早くたどり着けるために車を路肩によせ、緊急車両をスムーズに移動させる道のことだ。

2017年の終わりからこの緊急車への道を作らない者へは罰金が科せられ、2点引かれていたが、新しい法律によって、このルールも厳しくなるようだ。実際に具体的な危険が起こったり、妨害にならなくとも、1ヶ月の免許停止が科せられる可能性があるようだ。これまでは、実際に第三者への危険や妨害が起こった際に科せられていた。罰金はこれまでと変わらず、240ユーロ, 280ユーロ, 320ユーロとなっているが、それに加え、2点が引かれ、1ヶ月の免許停止処分となる。この緊急車両のために作られた道を違法に使う者にも罰金が最低でも240ユーロ科せられるようだ。(これは、緊急車両ではないのにその道を走ること)
240ユーロは日本円では2万8千円くらい。

(下:緊急時の大切な道)

・駐車違反 - 自治体への新しいルール

駐車違反のルールも改正され、多くの懐が寒い自治体は多くの収入を喜ぶかもしれない。100ユーロまでの罰金と1点が引かれる。可能性があるようだ。わかりづらい場所に駐車した場合は、これまで15ユーロだった罰金が35 ユーロになる。緊急車両入り口に駐車した場合は、35ユーロから55ユーロに値上げ。さらには、緊急車両の出動を妨げる場合には、100ユーロまで罰金が上がる。それに加え、1点引かれる。障害者用、電気自動車用、カーシェアリング用の駐車場に停めた場合は、55ユーロの罰金が科される。二列目への駐車、一時的に停める行為には、最低でも55ユーロが科される。

(下:自転車道の上に駐車する車)


・自転車に乗る人が優遇されていく

自転車に乗る人は新しい法律の中で守られる。自転車用の保護レーンや自転車道への駐車に対して厳しくなり、3.5トン以上のトラックは右折時に徐行の速度よりも早く走ってはいけなくなる。違反した場合には、70ユーロの罰金と1点が引かれる。

そして、交通を妨害しない限り、自転車に乗る人は横並びで走ってもいい。車を運転する人は追い越す際には、最低でも自転車と距離を保たないといけない。街中では、1.5m、郊外では2mとのこと。

(下:ベルリンでも最近よく見られるポールで守られた自転車道)

・オービスを知らせてくれるアプリの使用への罰金

走行中にオービスを知らせてくれるアプリを使う場合には、75ユーロの罰金と1点が引かれる。また、不必要な騒音や排ガスや意味のない行ったり来たりの走行をした場合は、100ユーロまでの罰金が科せられる可能性がある。100ユーロは、日本で1万2千円くらい。

最近では多く流通しているオービスを教えてくれるアプリ(Blitzer-Apps)
便利なアイテムだが、使用は違法。

参照リンク:
Focus「Ab 21 km/h zuviel ist jetzt der Führerschein weg」
https://m.focus.de/auto/news/neuer-bussgeldkatalog-ab-21-km-h-zuviel-ist-jetzt-der-fuehrerschein-weg_id_11917399.html



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