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いま日本の政治が面白い!でもどこから始めたらいいのか問題

結論

趣味のあう政治家を探すのがいいと思います。

くわしく

いま日本の政治が面白いです。おそらく四半世紀に一回あるかないかのタイミングです。「政治に興味ないけど、そんなに面白いなら少し様子を見てみようかな?」という人がいるなら、今は最高のタイミングです。

ただ政治には、誇張抜きで人生を棒に振ることになりかねない熱量があります。その意味では劇物であり、危険なものです。そして政治は本質的に党派的であるため、自分の嗜好を人に薦めにくいテーマでもあります。「政治に興味がある、どういう入り口で政治ネタに入るといいか?」と言われても、なかなか困ってしまう…何も知らない人にいきなり自分の支持政党を刷り込むのも躊躇われるし…という人も結構あるのではないかと思います。

そこで私が薦めたいのは、いくつかの政党や派閥に「趣味の合う、なんとなく好きな政治家」を持つことです。なるべく満遍なく色々なグループにいると楽だと思います。

たとえばアイドルが好きなら枝野幸男、鉄道が好きなら前原誠司と石破茂、オープンソースが好きなら故与謝野馨、ピアノが好きなら志位和夫と林芳正… というように、まずは「この人なんとなく好きだな、趣味が合うのでいい印象だな」という政治家を探してみてはどうでしょうか。

こういうことを言うと、なんとも非常に幼稚というか、もっと政策とか信念で考えるべきだろう、これだから無党派層はダメなのだ、などと思われるかもしれません。でも私は全くそうは思わないのです。そもそも政治に興味ない人に「政策を見ろ、そして政党を選べ」というほうが無茶です。それはもう当てずっぽうで選んでるだけで意味ないし、誰も幸せにならないのではないかと思うんですね。

これは個人的な信念ですが、民主主義政体においては楽観的な仲間意識が最後の砦だと考えています。それはつまり「アイツとは意見が合わないけど、アイツなりの善意でそう主張していると無条件で信じる」という信頼感です。国民国家にはそういう仲間意識があるべきで、その線を捨てたら分断と弾圧あるのみでは無いのかと思います。まあ最近は、そのような不信感が各地でますます強まっているわけですが…

ともかく、そのような分断に比べれば、政治思想なんか抜きにして趣味の話から入るのはとてもいいことだと思います。趣味の合う気持ちのいい政治家に出会い、その人の主張に耳を傾け、そのうえで賛否を判断する。これはまさに民主主義の王道ではないですか。そもそも誰だってムカつくやつの話なんか聞きたくないし、思わず否定したくなります。まず好きな政治家をあちこちに探してから、それぞれの主張を比較検討しても遅くはありません。

憎しみは目を曇らせ、選択肢を狭めます。だからこそまずは好きな政治家を各党にキープする。その人たちの相矛盾する主張に耳を傾ける。これが一番楽であり、バランスもよく、政治の入り口に相応しいのではないかと思っています。

補足

ここまでの振る舞いだけでも、大変な社会的価値があると思います。政治に関心をもつ有権者は偉大です!

ただ加えて、民主主義政治を間違えると一体どうなるのかも押さえておくと、より安定感があってよいと思います。つまりナチスについて学んでおくといいと思うのです(対立陣営をなんでもナチスに喩えるような振る舞いは推奨しませんが)。

第三帝国のあらましを押さえるならこの本が、

ヒトラー政権末期の「誰の目にも終わってる組織がなぜか存続し続ける」現象についてはこの本が、

それぞれ良かったです。

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