本人のいないところで喋ろう「whisper」 / 顔を隠してお喋りしよう「Maskat」

今週は主にSNSやChatのアイデアを練ってました。

本人のいないところで喋ろう - whisper(chat)

いきなり最低な(?)キャッチコピーがでてますが、whisperというチャットツールを考えました。

whisperは以下のようなチャットです。

Slackのように最初にワークスペースをつくります。たとえば🐶😺🙈🐰の4人がいるとしましょう。

whisperでは「🐶について喋りたい」ということができます。このとき、「🐶について😺と🙈で喋る」とか「😺と🐰で喋る」とか「🐰と🙈で喋る」とかいったことができます。もちろん「😺と🐰と🙈」の三人も可能です。
※ちなみに「🐶について😺が喋る」みたいな一人利用もできます。この場合、🐶に対するメモを書くといいでしょう。

どれも異なるチャンネルとして扱われ、あるチャンネルに初期メンバー以外が入ってくることはありません。たとえば😺と🙈が喋っているところに、🐰が入ってくるということは原理上ありえないのです(whisper側で公開範囲変更や招待をサポートしていない)。ですので、安心して喋れます。

さて、このwhisperですが、何も誰かをハブったり噂話がしたくて使うのではありません。チームの人間関係に頭を悩ませる人達が、もっと気さくに喋って相談することをアシストするものです。

人について喋るのって、やりづらいですよね。たとえばSlackとか使ってて、「ちょっと🐶さんについて相談したいんですが」とかって言いづらいじゃないですか。whisperがあると、そのあたりの心理的障壁を取っ払ってくれます。人とメンバーを選んで開始するだけですし、DMのように話題が混在することもありません(whisperでは上記のとおり🐶に関する相談をメンバーごとに分離できる)。何より、whisperという場があるだけで「他者について相談してもいいのだ」という視点が得られます。

おわりに:
人間関係に我慢し続けるのって、良くないと思うんですよね。問題があると感じるならさっさと相談した方が良い。whisperには、そのポテンシャルがあるのではないかと思うのです。

顔を隠してお喋りしよう - Maskat(chat)

これもチャットツール案です。

Mask + chatから取っています。

どういうものかというと、Slackを匿名にしたと考えれば合っています。ワークスペースがあって、チャンネルもあるわけですが、メッセージの投稿者名が見えません。言うなれば、チャンネルの中が5chのスレッドになっているようなものです。

ゲーテッドコミュニティならぬゲーテッド匿名とでも言いましょうか。ゲートを設置して招き入れるところまでは非匿名ですが、その先が匿名なのです。これにより、いろんな匿名空間をつくれることがMaskatの魅力になっています。たとえば雑談をするチャンネルから、本音を問うチャンネルまで色々つくれますよね。

魅力はもう一つあります。匿名 x リアクションです。Slackでは絵文字リアクションをつけることができますが、あれも匿名になるわけです。匿名なので気軽にリアクションができ、コミュニケーションが加速します。また、ふざけたりおどけたりもできるので馴染むのも早くなります(悪ノリには注意ですが)。

音声も可能ですが、こちらはどう実現するかちょっと悩み中ですね。ヘリウムみたいに声音を変える仕組みが必要でしょう。仮にこれをボイスフィルターと呼ぶとして、プリセットで100個とか用意しておいてこれをランダムに割り当てる……とかになるでしょうか。技術的に可能だと思ってますけど。

おわりに:
私は匿名のポテンシャルを信じています。ゲーテッド匿名なら実名と匿名の間を取れるのではないでしょうか。匿名のイメージを悪く持つ人が多いように感じていますが、それはたぶん5ch(あるいは前進の2ch)を引きずっているだけだと思ってます。

近況と日常

実は最近、ゆるりとですが転職活動をしています。

現在は大手のSIerにいるのですが、やはり歴史的大企業的な文化やSIの業務内容が自分に合ってないなと思っていて、このまま我慢し続けるのも精神衛生上よくないだろうってことで行動してみています。

居心地は悪くないし、福利厚生も最高なのですが、だからといってこのままいても何も変わらない(変えられない)んですよね。組織は個人では変えられないし、メンバー達も組織人なので組織のやり方には逆らわない(逆らえない)。既に立場があるならなおさらです。そもそも大組織には組織力学が働いていて、なおさら変えるのは無理ゲー。結果として、戦っても疲弊するだけです……ということに最近気づいてきました。青二才ですね。ははは。

あ、ヘッドハントもお待ちしておりますので、私のScrapboxとかその他成果物を見て「こいつに任せたい!」とかあればぜひお願いします!

一方で、「そういう他者に委ねるところがダメなのだ」とも思っていて、こりゃ独立で食べる道を腹くくって突き進んだ方が案外良いんじゃないかとも思っています。

まあ、まだまだ旅路ですし、この慌ただしさを楽しみましょう。

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