時間

扉を開けるとまたあの場所に来た。今回は意識はある。おじちゃん何してるの?子供が突然話しかけてきた。いつもと一緒だ。僕はその時初めて気づいた。その子は僕だった。子供の頃の。僕は君に会いにきたと言ってみた。男の子は微笑んでやっと気付いたね。待ってたよ。と言って手を差し伸べた。僕は僕の手を握り一緒に歩き始めた。僕は突然だが急にお腹が空いてきた。そういえば家を出て何も食べてなかった。僕は思い出した子供の頃に行っていたうどん屋さんを。15分程歩いてそのうどん屋さんを訪ねた。異様な食欲を抑えることができなかった。

続く

#小説

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