見出し画像

ビジネスでもプライベートでも使える数字の法則

雨過天晴(うかてんせい)
→ 雨がやみ、空が晴れわたる意から、物事が良い方向へむかうこと。

雨降って地固まるということわざと同義と捉えていいだろう。

揉めごとなどの悪いことが起こったあとは、かえって基盤がしっかりして良い状態になること。

多くの人は、悪いことがあった次には良いことがあると思っている。

でも、そんなに都合よくいかないことがほとんどだということをもっとしっかり認識すべきである。

つまり、ゼロサムではない。

一方が利益を得たら、もう一方が同じだけ損をして全体としてはプラスマイナスゼロという概念だが、そんなに単純ではない。

悪いことの方が圧倒的に多くあると思った方がいい。

良いことは悪いことがたくさん重なった後に訪れる。

くり返すが、順番ではない。

悪いことが起きた後にまた悪いことが起こることの方が多い。

なんなら、その次、次の次も悪いことが起きる可能性も全然ある。

ビジネスの場面で頻出する法則

確率論とは少し違う法則がビジネスの場面では登場することがある。

悪いことと良いことが勝手に同じ数だけ順番に訪れるという思い込みに近い勘違いを生まないようにするためにも知っておいて損はないだろう。

いわゆる2:8の法則として有名なパレートの法則やアリの社会を反映した2:6:2の法則などの有名どころはいつか書いたと思う。

他にも茹でガエルの話やノミのジャンプの話なども書いた。

せっかくなので、数字にまつわる別の法則を紹介していこう。

78:22の法則(ユダヤの法則)

78:22の法則とは、ユダヤの法則ともいわれ、様々な要素が78対22の割合で構成され存在しているというものだ。

例えばこんなものが挙げられる。

・大気:78%の大気と22%の酸素や二酸化炭素などその他の物質で構成
・地球:78%の海と22%の陸地で構成
・人体:78%の水分と22%のその他の成分で構成
・正方形と円:正方形の中に円をいっぱいに書くと円の面接が78%、四隅の合計面接が22%となる

このように自然現象の中には78:22の法則が成り立つものが多く存在している。

3の法則

人体に関わる重要なことは、3という数字と密接にあるという法則である。

・人は呼吸ができなければ約3分程度しか生きられない
・人は全血液量の3分の1を失うと生命の危険にさらされる
・人は食料も水分も全く取らない状況下では3日程度しか生きられない
・人は水分だけでは3週間程度しか生きられない

少々弱いというか、曖昧な印象も受けるが、確かに存在する法則の1つだ。

ジラードの250の法則

ジラードは、12年連続で世界一のセールスマンとしてギネスブックにも認定された人物である。

そんなジョー・ジラード氏が提唱した法則が、このジラードの250の法則だ。

誰でも平均すると知り合いが約250人いて、目の前の1人を逃すことは、その知り合いである250人を逃すのと同じことであるというものである。

1人のお客様を怒らせると250人を怒らせる結果になるし、反対に1人のお客様に気に入ってもらえれば250人に良い印象を与えられるということを意味している。

1.01と0.99の法則

1.01と0.99には、わずか0.02の差しかない。

でも、このわずかの差も大きな違いを生むという戒めである。

1.00を今の自分の生活と仮定する。

翌日からほんの少しの努力するとして、その数字を0.01で置き換えよう。

そんな小さなプラス0.01の努力を1年間(365日)続けたとする。

1.01の365乗なので、37.7834343となることから、ほんの少しの努力を重ねると1年で約37.8倍になるという。

一方で、ほんの少しずつサボったとしよう。

そんな小さなサボりをマイナス0.01とすると、最初は1.00だったものが1年で約0.03にまで小さくなるということを意味する法則だ。

3対33の法則

いいことがあったとき、誰かに伝えたくなるのが人間の性である。

それから、悪いことがあったときにも誰かに聞いてもらいたくなるのもまた、人間の性である。

そんな人間の性を落とし込んだのが3対33の法則といえる。

商品やサービスやに満足した人は3人にその話を広める、一方で不満に感じた人は33人にその話を広めるというものだ。

要するに、悪い噂はいい噂の10倍以上広まりやすいという、人間の嫌な部分を表した法則ともいえる。

1対5の法則

新規顧客を開拓して商品を販売するには、既存顧客に販売するよりも5倍のコストがかかるという法則である。

新規顧客の開拓をするというミッションはどの企業もやりがちだ。

もちろん、大切なミッションであることは間違いないが、そんなに簡単ではない。

新規顧客獲得には非常に手間や費用がかかることから、1度でも取引があった既存顧客を維持していくことも大切であるという戒めの法則でもある。

5:25の法則

顧客離れを5%改善すれば、その利益率は25%改善されるという法則である。

中長期的戦略からみれば、顧客維持率・離反率と新規顧客獲得のバランスを充分に考慮した上で、計画的な施策を実行していくことが重要になる。

事業の拡大や売上の拡大となると新規顧客獲得に目が行きがちだが、既存の顧客離れを減らすことでも利益が増えるという法則だ。

90:9:1の法則(1%の法則)

90:9:1の法則は、別名1%の法則ともいわれ、インターネットが発達した現代における法則だ。

ネット上のコミュニティ参加者よりも、圧倒的にROMの方が多いというものだ。

ROMとはリードオンリーメンバーを意味し、要するに閲覧しかしていない人のことをいう。

ネット掲示板を見る人、たまに書き込みをする人、頻繁に書き込みをする人と分類すると、90:9:1になるという。

ファミ通.comによるスマホゲームユーザー全体の課金に関するこんな調査結果がある。

1年間でスマホゲームに課金したユーザーの割合は9%で、残りの91%は非課金者ということだ。

また、課金者の内で5,001円以上の課金を行った方は7%で、これは全体の0.63%というデータになっている。

おおよそ近い数字になっている。

法則や心理を知ること

人がこういうときにはこう動くということを予め予測できると、様々な場面で役に立つ。

現代には必ずしも必要なものが、ほとんどないといわれている。

明日なくなってもさほど困らないモノで溢れているということだ。

でも、つい手を出したくなるモノやサービスを生み出したいと少しでも思うなら、法則や心理を知っておいて損はないはずだ。


【Twitterのfollowお願いします】

植田 振一郎 Twitter

株式会社stakは機能拡張・モジュール型IoTデバイス「stak(すたっく)」の企画開発・販売・運営をしている会社。 そのCEOである植田 振一郎のハッタリと嘘の狭間にある本音を届けます。