2023年ボカロ曲十選

　とうとうこの季節だね……
　今年は忙しすぎてグロッキーだったけど、なんとか選べてほっとしてます。

１）傘村トータ『だって君には彼氏がいるでしょ』

　今年の百合枠。……というほどにはいつも百合選んでいるわけではないんだけど。あと傘村さん枠でもある。
　なんといっても僕が十選に選んだ曲で思い入れが深いのはミルクティーなんだけど、共通点としてはうまくいかない恋。だけれどもこちらは歌詞力の暴力でもって百合題材を最上位に活かした切ない恋の話でクリティカルです。
　聞いた瞬間からやべーよやべーよと思ってた。というわけで十選入りです。

２）きっと、ずっと、ぼっち『咲うわ』

　ずーっと歌詞を勘違いしてた曲。いや、『障子オーバーワールド』ってなんだろうとは思ってたんだよ……まさか『小事を笑う』だとは。
　とはいえ雰囲気はさすがとしか言いようがなく。選考最終盤、振り捨てることができないだけの魅力を持っていました。

３）mawari『春霞、霾風に靉靆く』

　実はマイリストに入れた後で存在を忘れていた。年末に見つけて、なんだっけこれと聞いてみて度肝を抜かれた。なんだこれ圧倒的やん。
　それ以降一度も十選有力候補から落ちることなく。ちなみに『ダイヤモンドダスト』も聞いた時期次第では十選候補に入ってたかも。まあ、たぶんこっちを選んでたと思うけど……

４）こめだわら『ヨスガ』

　今年トップクラスにヘビロテした曲。なんか印象がこびりついて離れなかった……十選の選定のとき、僕は候補リストの中を総ざらいで聞き直すんだけど、これは聞き直すまでもなく覚えていた感じ。
　そんな感じなので特に悩むこともなく十選入りです。素晴らしい曲でした。

５）はるまきごはん『ゴールデンレイ』

　はるまきごはん枠。いや、なんか枠とか言ってるけど、このクオリティが続く限り例年十選から漏れることはマジでなさそう。
　今年はディナーベルとこれ、どちらにするかガチで迷った。何度聞き直しても優劣が決められない。最終的にもう再生数が少ない方選ぼうということでこっちに無理やり決めた。そのくらい甲乙つけがたかったと思います。
　あと今回の話はわりと理解しやすいすね。そのへんも好き。

６）とりぽちゅん『telo sewi』

　今年のぶっちぎり一位。なんかもう語ることが逆に思いつかない。
　トキポナという人工言語を使った、架空言語っぽいけど架空言語ではない独特な曲。そのすべてがクールでできてる。曲自体のおしゃれな感じも大好きなんだけど、やはり珠玉はPVのトキポナ文字。すげー！

７）雪乃イト『百花繚乱☆スターマイン』

　これ、選ぶのマジで苦労した……雪乃イトさんの曲全部四周近く聞き直して最終的にこれをチョイス。
　オーバーレイ・ワールド聞いた瞬間はこれ十選やろって思ってたけど、年末に聞き直してみると印象も変わるもんやね。個人的には最新の曲も大好きなんだけれど、今回はいろいろ考えた結果これに。
　でもこれたぶん、選び直し作業したら変わる奴だ……

８）MIMI『はぐ』

　今年のプロセカ枠。MIMIさん枠とも言う。だが正直どっちで考えても圧倒的なので迷うことがなかった。
　プレイしててとにかく気持ちいいんだよこの曲。特に間奏の部分が最高に楽しい。もちろん単品で聞いてもめちゃくちゃいい。つまりは最高ってことなのでこれが十選に入らないわけがないな！

９）しゃいと『デニッシュメアリ』

　今年しゃいとさんの曲どうしようかな、と思ってたんだが年末に聞いたこれがクリティカルヒット。そのまま十選入りです。
　なんかもう出だしから好きなんだよなぁ……あと春日部つむぎの声が単純に好きというのもあるかも。今年、ちょっとライブラリに偏りがある気がする。

１０）トカゲP『メイオール行き』

　というわけでこれも春日部つむぎの曲です。年末に聞いたら星の歌としての完成度が高すぎて度肝抜かれた。年末にはいくつもの曲を十選リストに衝動的に放り込むんだが、その中で唯一生き残りです。
　とにかく僕にとっての好きが最高に詰められているので、こういうのを聞くために僕はボカロ聞いてんだという感じが最高に強いっすね。

総評：今年も苛烈に切っていく作業をせざるを得なかった十選。個人的には一筆かもめさんの『エタニティメーカー』が脱落したのはなかなか未練があった。他で言うと、『ずんだパーリナイ』『おどロボ』『強風オールバック』は今年めっちゃ流行った曲だけどどれもこれも最後の最後で落選。なんとずんだもんとユキちゃんが全滅という事態に。他、きりたんの『夕暮妖歌』のリメイクは本当に迷った。リメイクでなければ最後の最後で入れてたかもしれない。
　とにかく今年は地獄のように忙しかったので、選ぶ作業もギリギリだったし、たぶん聞けてない名曲もあるんだろうなと。だけどまあ、昔からとにかくできる範囲で付き合っていくのが僕のスタンスなんでこれで勘弁してください。

　そんなわけで今年はこれにて終了！　来年も楽しむぞ！