エアードロップのお稽古(白井)
お稽古の帰りに、最若の新人さんの小東さんに聞いてみた。あんまり時間がなかったので、聞きたいこともはっきりしないまま、答え方も分かりにくいまんまの質疑になっちゃってましたけど。「普段、どういうもの見てるの?」っていう意味合いのこと。
僕は、あくまでも、僕の話で僕らの世代の話ではないけど、次の日学校で再現してたんですよね、面白いと感じていたことを。コント番組とか漫才の番組とか芸人がやってた歌番組とか。面白さを共有するために再現して「そうそうそれそれ、みたみた」ってやつを、脳内補完ではなくって友達との確認作業みたいな感じで。
んで、小東さんは、あくまでも若い子たちはっていうことではなくて小東さんは、仲の良い人達のSNSのつながりがあって、リアルタイムで感想言って、見てる人がいたらその場ですぐに盛り上がれるし、そうでなくってもただただ感想を投下することもできる。みたいなつながり方があるようでした。
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その時にはうまく伝えられなかったんですが、僕らの年代には僕らの楽しさがあって、彼女らの年代には彼女らの楽しさがあって。
(そもそも、僕自身がメインストリームではなかったし、そもそもメインストリームってなんだよだし)
(そして、確かなことに「楽しい」であって「正しい」ではないし)
アップデートしなきゃいかんことなんてないんだろうなぁ、ということと、表現において、なんとなーく正しめなゾーンはこっちにあるよーということは「知らないだけ」だから伝えてみてもいいのかなー、などと、ふわふわぼんやりと考えていたんです。
かたくなになってしまった方だけが損するんかなー、それすらどうなんかなー、という思いで、両者なんとなくじわじわと侵食しあっていくのだろうなって思った本日の稽古日誌です。
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別に何か起こるわけでもない物語。というわけでもないか。でも、恨みから人類を死滅させたいマッドな科学者も存在しないし、父の仇を倒すために日々修行を重ねるくノ一もいないし。どこかに起点があって、モチベーションではなくルーティンで日々生活をしている人たちの話です。でも、人は自分以外の外部から、何かしら影響を受けて生きているし、お腹がすくと何かを食べようとするし、なにかしら小さな動機からようやく物語が動いていく感じのストーリー展開なんだなーと、ようやっと見えてきた。
語るセリフって、そこで発生したものばかりでなくって、その人のいろいろ行ってきた行為の原動力になってたものが、結果として現れたものなんじゃないのかなーて思ったんです。ちょっとうまく伝えられないんですが。
どこか他の人が気付かないところに物事の「起こり」があって、じわじわと舞台上では誰かの言葉を聞いたり、何かを見たりしながら。舞台に出てない部分では台本に書かれていない時間の経過の中で同じような誰かや外界からの外部刺激によって、その「起こった」動機が大きくなってきて、結果として身を結ぶ。いいことであったりよくないことであったり。
それがお客さんに見えないところの出来事だったら、それを気づきやすくするのがこちらの手腕だし、見えないところの出来事だったら想像しやすくするのが僕らの腕の見せ所。役者はやること多いけど、余計なことだけはしなくっていい。はぁー、なんか難しくなってきましたんで、ここまでにします。とにかく、今日のお稽古場は「んー、どっちの意見もわかるなぁ」ってなればいいなという「結果」が爆発するシーンを中心に。みんながいろんな良かれ悪かれの「結果」を持ち寄るシーンでした。感情も大きくなる、声も大きくなる、動きも大きくなる。そんなシーン。だからこそ、そこに至るまでの動機の「起こり」と、結果まで育つにいたった外部刺激をどんな風に「受けて」きたか、そこを大切にしたいなー、って 今、さっき 思いました。
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たくさん考えてがんばろー。
劇場でお待ちして居りますー、ので、ご予約をお願い致します。
一回きりの公演なので、同窓会がてら見に来てください。
ステージタイガー松原公演
「エアードロップ」
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【脚本・演出】
虎本剛
【出演】
白井宏幸 小野愛寿香 アミジロウ 南由希恵
椿優希 池治徹也 なんきちこ 小東こと(以上、ステージタイガー)
青城里花 梅木輝(株式会社舞夢プロ)
近藤知史(澪クリエーション) 津門天音
【日時】
令和4年3月26日(土)
午後2時 (開場は開演の30分前)
【会場】
松原市文化会館
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河内松原から歩いて15分
【料金】
無料(要 入場整理券)
※ステージタイガーHPでも整理券の予約を承ります。
【ご予約】
整理券予約はこちらから!
ご予約いただければ当日会場でお渡しいたします!
ご来場お待ちしております!
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