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【9日目 音響班】 音響班のおはなし

はじめに

電気通信大学のサークル、バーチャルライブ研究会(VLL)企画
「【ほぼ日刊】MIKUECをつくろう!」9日目の担当は音響班です。
VLLのファンメイドボカロライブMIKUECについて、VLLの各班が日刊で記事を書いているので、他の班の記事も見てくれると嬉しいです。

では早速、音響班について話しましょう!

自己紹介

おはようございます!MURAKAMIです。
Twitterは鍵垢ですけど、健全そうならフォローバックするので気軽にどうぞ〜
@H_H__UEC19

高校生の頃、軽音部でよくわからない音響機材に出会ったことをきっかけとして音響機材の沼にハマってしまい、もはや抜け出せなくなってます(笑)

高校の軽音部の延長気分で電通大入ってたまたま知ったシンセ研(電通大のサークル)で音響機材をいじり、3年になったときに気分でVLLに兼サーして今に至りますね。

シンセ研は引退しましたが、VLLにはまだ参加しています。

気分で兼サーしてまぁ雰囲気で活動に参加したり参加しなかったりといった態度なんですけど、VLLの中では大規模の対面イベントであるMIKUEC2021でほぼ私一人で音響を担当しましたね。当時のプレッシャーやばくて雰囲気で参加した割には我ながらよくできたなといったところでしょうかw

電通大講堂の音響設備が3月にリニューアル予定だし、来年度から研究室生活だし、色々と変化を迎える時期ですけども、来年度もVLLの音響に関わるつもり、、、

音響担当って何するの?

この記事を見てる人はおそらく、新しく電通大入学して
「VLLってサークルはなんぞや?何やってるの?」
など情報収集している新入生他、
MIKUEC2021に参加してくれたお客様の中で、まぁ色々とブログ等の紹介で音響担当だけ鍵垢で非公開になってて、
「音響担当は何者?、お、部報で現れたぞ〜」
っと注目してる人等でしょう。

ぼちぼちと紹介していきましょう。
音響担当は特にイベントのリハーサル、本番以外では仕事がありません(笑)

リハーサル、本番時の仕事内容

*裏方業界のPA(Public Address)さんの専門用語が多少使用されますが、詳しくは解説しません。今回は省略させていただきます。ご了承くださいまし、、、

まず、機材の設置と結線をします。
電通大講堂に付属している音響システムと電通大からレンタルできるオーディオディジタルミキサー(QU-32)をケーブルで繋いだり、電通大からレンタルできる小型のパワードスピーカーとVLL所有の小型パワードスピーカー(どっちも同じスピーカーなんですけね(笑))をステージに中抜けとして設置したりといったところでしょうかね。
そこまで大変ではない作業。

電源を信号の入力→出力の順につけて準備OKになったらスピーカーチューニングをします。

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Speaker Tuning

スピーカーチューニングには次の二つの作業が含まれていることが一般的であると専門学校の教科書等から自分は推測しています。

その一
イベントを行う会場の周波数特性を計測し、電気音響機材(PEQ, GEQ等)で補正し、周波数特性をフラットなものにする作業。
学術的な音響学の分野ですと、逆フィルタリングが該当すると思われますが、厳密に逆フィルタを電気音響機材で設計するわけでは無いので、正確には違うと思われます。
その二
ハウリングが起きないように、電気音響機材(PEQ, GEQ等)で補正する作業。
学術的に説明すると、不安定となりうる極に対してあらかじめ電気音響機材で補正することで極の安定化を試みる作業。

VLLのイベントではマイクを使用しないため、ハウリングのリスクがないことにより、その二の作業は行いません。

その一の作業を詳しく

MIKUEC2021で行ったことを書いていきますが、「ディジタル信号処理」の授業を履修した後、より確実な方法があることを学んだので2022ではしないかもしれません、、、

ピンクノイズをスピーカーから再生して測定用マイクで録音します。

ピンクノイズをオクターブバンドスペクトルで解析するとフラットになる特性を利用して、録音したデータをオクターブバンドスペクトルで解析します。そしてその結果をもとに周波数特性を推測します。

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つまり上の図から60Hzあたりが強調された周波数特性となっていると推測します。

GEQ_中抜け

こんな感じにGEQで補正して、、、

天井アリ_Original

フラットになった、、、とは言えませんが周波数特性を補正し音質を改善します。

VLLの音響担当はこんな人にオススメ

個人的な意見ですが、音響機材に興味があって弄ってみたいといったタイプの人はVLLよりシンセ研に入ることをオススメします。自分みたいに兼サーしてもいいけどw

VLLの音響担当ですと、こういったタイプの方にオススメかもしれません。

電通大入ったのはいいんだけど、実は音響学とか信号処理の勉強に触れてみたいんだよねー

といった方ですね。リハーサルと本番以外では仕事が無いので、時間取れますし、音響機材に勉強として触れてみるといった目的であれば十分です。

どの学問と繋がるか?

3年生の授業になってしまうんですけど「制御工学」、「ディジタル信号処理」の内容と繋がります。2MP4(計測制御)のプログラムに入る方におすすめです。あとは電子情報プログラムとかメディア情報学とかにも繋がると思います。

オススメの参考文献

当たり前ですけど、電通大は裏方PAさん育成の専門学校では無いので、音響機材について直接的に学ぶことはできません。
つまり、独学をすることになります。
そこで、オススメの参考文献を紹介します。

PA入門

サウンドバイブル

上記二つは日本語で解説されていてわかりやすいんですけど、客観的な情報と主観的な情報が混ざっていてより詳しい理解をすることはできません。
そこで、次の本をおすすめしますが私もまだ読み始めたばかりで、、、
しかし、これより客観的な情報が書かれた本はないと読んでて思うのでおすすめします。YAMAHAなので信用できるでしょう。

Sound Reinforcement Handbook

洋書ですね、英語がんばりましょう()

音響機材のエフェクトの仕組みについて知りたい方はこちらもおすすめです。

音のプログラミング

「制御工学」、「ディジタル信号処理」を履修した後に読んでみると体系的につながってきて面白いですよー

まぁVLLの音響の紹介はこんな感じで良いですかね〜
個人的にもっとマニアックなことを書いたり書かなかったり、、、まぁそこまで先のことを考えてないですけど、もしまた何か書くことがあったらまた出会いましょう。

サラダバー

次回は機材班です!!!

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