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湯シャンを諦めたあなたへ…再び挑戦するための武器を授けます

湯シャン歴15年の私がその手をとり、再び歩み始める事ができるよう、一番楽な方法をお教えします。

なぜ湯シャンは失敗するのか

そもそもなぜ、湯シャンは失敗するのでしょうか。

1番の原因、それはシャンプーと同じ洗い上がりを追求するから。

湯シャンに挑戦する時、なんとかシャンプーの仕上がりに近づけようと様々な工夫をしませんでしたか?小麦粉を溶かしたり、重曹を使ったり、塩で洗ったり…

本当に大変な思いをしてベタベタな頭皮と戦っていましたね。
お疲れ様でした。そりゃ、諦めたくもなります。

まず、湯シャンの仕上がりとシャンプーの仕上がりはまったく違うことを、認識すること。
そこから始めなくてはいけません。

湯シャンの洗い上がり

それでは、湯シャンの洗い上がりとは、いかなるものか。
物心ついた時からシャンプーしてるんですもの、わかるはずないですよね〜

私が湯シャンを始めてから10年ほど経った時のことです。
湯シャンをしていることを知らない友達から「これすごく良いよ〜」とシャンプーのプレゼントをいただいてしまいました。感想を言わないわけにも行かず、その時、うす〜くして10年ぶりにシャンプーを使ったんです。  
その時の洗い上がりの感想は…

頭 頼りなっ!です。

頭がふわっふわして、軽いっ!
久しぶりのシャンプー後は、毛の立ち上がりからもう、くたっとサラサラジェルやワックスの力を借りなければ、本当にまとまらない!あ〜そーいえばこんなんだったわ〜と

懐かしくもしみじみ「湯シャン続けて良かった〜!!」と思いました

そうか、だからあれほど「根本フワッと立ち上がるワックス」やら「ボリュームアップジェル」やらを探し求めてドライヤーの前の棚にズラッとコレクションしてたわけだ、と気づいた瞬間でした。

サラサラしすぎてまったく髪型が決まらないサラサラペシャンって感じ。シャンプーすることはセットローション必須ということだったんだと合点がいきましたよ。当然セットローション使えばシャンプーしなきゃ、ですもんね。商売としては上手く行ってる。感心感心

湯シャンの洗い上がりは、根本の立ち上がりがしっかりとした力強いコシ、生き生きとした弾むようなエアー感、一言でいうのは難しいけど、あえて言えば  シャンプー使うと

「生命感のないサラサラ」に対して、湯シャンは「生命感溢れるサラサラ

今はベタベタして泣きそうになっていても、必ず湯シャンでサラサラヘアーになりますから、心配しないで。

湯シャン中間シャボン玉

そして匂い あえて「香り」ではなく「匂い」としました。

あんなにもシャンプーの香りが大好きで、お気に入りのシャンプーの香りがなくなると生きていけない!と、メーカーに同じ香りの香水を販売して欲しいと要望書を送った私…
な  の  に !  10年ぶりのシャンプーは、香料が鼻について辛いのなんのって…

心理的要因

そして通りすがりにシャンプーがかすかに香る、それが清潔の証。
そんな世の中の常識にすっかり取り込まれていた私にとって、これが湯シャンへの道のりの妨げになっていました。

シャンプーの香りがしない女子なんて女子じゃない!という思い込み。


周りの人に不潔な人間と思われないか、髪の香りという魅力の一つを手放し女子力を磨こうとする努力を放棄した枯れた女子と思われないか…  そんな不安感、ありました。

でもご安心を。湯シャンを続けて正常な頭皮になると「無臭」です。

しかも何日も髪を洗わずとも「無臭」です。臭くならないんです。
シャンプーしてた頃は2、3日洗わないと臭くなっていた頭がまったく臭わない。不思議ですね〜。まるで猫みたい〜

髪の毛が香水の香りを邪魔しないので、好きな香水を匂いが混ざることなくシンプルに楽しめます。今問題になっている、強烈な香りの柔軟剤やリンスの混合臭、いわゆる「香害」も防げますしね。
シャンプーに頼らなくても「香る髪」は作れます。

短期決戦ではなく長期決戦で

はっきり言います。
湯シャンで正常な頭皮になるにはかなり時間がかかると思ってください。
ほとんどの挫折者は、最初の1ヶ月以内に心が折れているはず。

ネットを見ると「一週間でベタつきがなくなった」とか「二週間で抜け毛が減った」など、割と短期間で成功したかのような記事も見受けます。
もちろん、個人差があるので、そういう方もいらっしゃるでしょう。ただ、湯シャンの力は2年以上たって最大になります。

15年間湯シャンをしてきた私の軌跡は

最初2、3ヶ月はベタベタが辛すぎて、小麦粉、重曹、砂糖、ありとあらゆる代替え品を試す。
→どうしてもベタつきが取れず石けんシャンプーを使う でも
→パサパサに耐えられず、小麦粉、重曹、砂糖、など代替え品を試す。
→どうしてもベタつきが取れず…    を繰り返す、こんな感じでした。

毎日毎日、小麦粉を溶いたり、ネットで調べた代替え品を試して、シャンプーの洗い上がりを再現するために努力しました。
今考えると、ものすごい時間と労力を使っていたもんです。

徐々にシャンプーを使う頻度と量を減らす

まず、代替え品をあれこれ試すのではなく、今のシャンプーを使う頻度を減らすことから始めます。今、界面活性剤で綺麗さっぱり皮脂を洗い流しているので、毎日大量に頭皮には皮脂が出ています。そんな状態からいきなり小麦粉やら砂糖やらの代替え品を試してもベタベタな洗い上がりに心が折れるだけです。

まずはこの呪いから解きましょう。→ 「シャンプーは頭皮を洗う」 バツ です。

ええ〜っ⁉︎頭皮をしっかり洗って、毛穴に詰まった脂をとるんじゃないの〜
毛穴に詰まった脂が抜け毛の原因でしよ〜⁉︎ と叫びましたね

それは、まんまと企業の戦略にはまっています。

どこの世界に 自ら 分 泌 し た 脂 が 毛穴に 詰まって 禿げる動物が い ま す かっ!

そんなポンコツな動物、とっくの昔に絶滅してますっ!毛のある動物は
皮脂が出なくなって、パサパサになって、毛が抜けて、死んでいくのです!

皮脂はなくてはならない、とても大切なものなのです。

長年シャンプーでごっそり皮脂を洗い流すもんだから、頭皮は「あっ!大変大変!皮脂、出さなきゃ!」となってドバッと出すわけです。で、毎日洗う習慣のおかげでドバッと出たことに気づかないまま、また洗い流す。たまたま洗えないと、脂ぎってベタベタが気になる。
そうやって歳をとったとき、とうとう皮脂も出せなくなりパサパサの痩せた髪になってしまう…

こんな事態を回避し、正常な皮脂量にする、これが湯シャンの目的です。
皮脂を「シャンプー以外で」綺麗に洗い流すことが目的ではないのです。

脱シャンプーの始め方

第一段階 シャンプーは毛だけを洗うイメージで

やり方は、いつもの半量のシャンプーで毛だけを洗い、頭皮はお湯を通すイメージで洗います。
頭皮の「洗えてない感」はシャンプーブラシで誤魔化します。

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100均の硬いブラシのものがおすすめ。お湯を流しながらこのブラシで頭皮を洗います。
頭皮洗えてない感を少し強めの刺激でごまかします。お高めのブラシだと
毛先が柔らかく、刺激が足らないものが多いです。

この方法で、洗い上がりにストレスを感じなくなるまで続けます。
個人差がありますが、1〜2ヶ月ほどで慣れてきます。

第二段階 頭の下半分だけシャンプーを使う ワカメちゃん洗い

ほんの少量のシャンプーで耳の上から下半分だけ、あのワカメちゃんの剃り上げ部分だけをシャンプーで洗うイメージです。
上半分は今まで通りブラシとお湯で洗います。耳の裏は皮脂の分泌量が多いので、ここさえシャンプーを使えば辛さもかなり減るはずです。ただ、頭の上半分はシャンプーがかからないように気をつけてください。

女性の場合、歳を重ねて薄くなっていく箇所はやはり頭頂部です。いろいろな原因があると思いますが、洗いすぎて皮脂が枯渇することも大きな原因の一つではないでしょうか。
頭頂部は守り抜く!そう思えば頑張れませんか?

この段階で慣れてくるのは、半年以上かかるかもしれません。
いや、人によっては1、2年かかるかもしれません。
ただ、まったくシャンプーを断つわけではないので、小麦粉やら塩やらを使っていたあの辛い時期よりも我慢できるはずです。頭皮もだんだん、「あれっ?皮脂を出さなくても大丈夫じゃん?」となっています。
ここは焦らず、頭頂部を守る時期、と割り切って、しっかり時間をかけてください。

最終段階 シャンプーをやめてクレイやハーブで洗う

ワカメちゃん洗いでもストレス無く過ごせるようになったら、いよいよ完全にシャンプーを断つ時がやってきました。
この段階で初めて、シャンプーの代替え品を試します。

おすすめは「クレイ」と「ハーブ」どちらも手間もかからず、海に流しても安全なものです。
何より、ワカメちゃん洗いを卒業した勇者にとって、サラサラヘアーを手に入れる最後のキーとなります。

まずはクレイ。
とても粒子の細かいクレイは、汚れや油を吸着して取り除いてくれます。
他に用意するものは、ドレッシングボトル。100均で売っています。お好み焼きの上に細くマヨネーズをかける、アレです。あとはお好みでアロマオイル。おすすめは「ハッカ油」です。

ハッカ油_

ドレッシングボトルに小さじ1のクレイを入れ、お好みでアロマオイルを1、2滴。
お湯を入れてよく振ります。あとは細いノズルを地肌ジグザグに当てて、行き渡らせてからよくマッサージ。その後、よく洗い流します。ハッカ油はスキッとするので、お気に入りです。
注意することは、洗浄力を高めようとクレイを大量に入れない事!なかなかゆすぎが終了しない惨事に。小さじ1で十分キレイになります。

リンスはいりませんが、しっとりさせたいときはi-vision保湿ローションがおすすめ。
常在菌の働きを妨げないので湯シャンにピッタリ。
ドレッシングボトルに半分ほどお湯を入れて、i-vision保湿ローションを2、3滴入れよく振ってから髪に行き渡らせて、ゆすがずにそのままタオルドライして乾かします。

クレイとi-vision保湿ローションはここで購入できます。

次にハーブシャンプー
マハラニさんの「ハーブシャンプー香る髪」です。
これ、ちゃんとワカメちゃん洗いを卒業した人は、きちんとラサッサラになります。
ほのかなハーブの香りもしてとても気持ちいい使いごごち。香りの種類もたくさんあって嬉しいですね。特にヘナを使っている人にはおすすめです。
使い方はクレイと同じ。ドレッシングボトルに入れて、地肌に行き渡らせてマッサージしてから洗い流します。

ゴールはまだ先

ここまで頑張ってきた人には、この先もっと素晴らしいギフトがあります。
続けてください。もう、「頑張る」レベルではなく「日常」のレベルになってくると明らかに
髪質が変わっていることに気づきます。

ふと見た鏡に天使の輪が光る自分の髪に驚くし
そういえば枝毛を見てないことに気がつくし
毎日のヘアーセットが簡単で、時短になってることに気がつく
そして何より

スッキリした清々しい浴室、洗面所に、心から満足することでしょう。

大変よく頑張りました。(*^-^*)

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