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潜在意識について。これは仮説です。

父が亡くなってからもうすぐ2ヶ月。

夜中に母からの電話。

酔っている…?泣いている…?

なんだか嫌な予感…。

こうやって電話をかけてくるときは、いつも子供のように泣きながら、延々と愚痴を聞かされる。


「もう何がなんだかわからない。やらなけれなならないことがたくさんあって、いっぱいいっぱい。」

そう切り出し、まるで今まで押さえ込んでいたものを絞り出すかのように思いの丈をぶちまけてきた。

父が亡くなって、母は一番ショックを受けているだろう。

いつもはあーだこーだ返すけれど、今日は黙って聞いてあげよう。

そう思ったかどうかは覚えていないが、初めは黙って聞いていた。


母はゆっくり悲しむ暇もなく、様々な手続きに追われていた。

でもそれは母の意思である。

遺産相続や諸々の手続きはすぐには終わらない。

それこそ時間をかけて一つひとつ処理していく。

でも母は休むことをしていなかった。

休んでしまうと悲しみと向き合う時間ができてしまうからではないかと私は思っていた。

忙しくしなければいけない。

そう思い込んでいるのでは?

そう見えた。


母は電話の向こうでこう話す。

こんなに頑張っている私。

こんなに頑張っているのに、大切な人を亡くして惨めな私。

あの人のことは悪く言いたくないけど、もう嫌だ。

残していったものがあまりに大変なことだらけでもう無理。

なんで私ばっかりこんな目に遭わないといけないのよ〜。嗚咽。



黙って聞いていたけれど、だんだん我慢ができなくなった。

どうしてこの人は、目の前の悲しみとちゃんと向き合わないんだろう。

どうしてこの人は、何もかもを死んでいった人になすりつけようとするんだろう。

そんな気持ちが湧き上がってきて、カウンセリングを始めてみた。


なぜそうなったのかわからないけれど、母の話は結婚当初に遡った。

「あの人はね、帰ってこなかったんだよ。」

母は突然そう言った。


カウンセリングを始めると、時々こういうことがある。

どこからともなく脈絡のない話にすり替わる。

それが出てきたら、何か抱えている問題の根本の原因であることが多い。


「あなたがね、お腹の中にいる時、あの人は全然家に帰ってこなかったんだよ。」

泣き喚きながら母はこう言った。

その話は何度も聞いたことがある。

いつも父のことを愚痴る度、聞かされた。

「じゃあさ、あなたはその時どうしたかったの?どうして欲しかった?」

私は聞いた。

「ウグゥ、ウグゥ、ううう…離婚して欲しかったーーーーーっ!!」

そう絞り出して、わああああああと泣き喚いている。

なるほど、離婚したかったのかぁ。

すれば良かったのに。と言いたかったがそこはグッと堪えた。


ん?待てよ…

私はここで一つの仮説をたてた。

母は私がお腹にいる時に、おそらく父が帰らない日々を

「離婚したい、離婚したい。」

そう思って毎日を過ごしていたのだろう。

時には一人で泣くこともあったかもしれない。

いや、一人ではない。

私は母のお腹の中で、ずっとその思いを受け止めていただろう。多分…。

それはもしかしたら私の潜在意識に刷り込まれるほどの強い思いだったかもしれない。

そう、その私の潜在意識に刷り込まれた「離婚したい。」

二十数年の時を経て、

私はそれを見事にやってのけたのだ。

母よ、あなたの思いは私が受け止めて(?)叶えましたよ。

そう言ってみたかったが、伝わらんだろう。

ますます泣き喚くに違いない。


これは、私が勝手に考えた、潜在意識を使った1つの仮説に過ぎない。

潜在意識とはこういうものである。

自分と他人の区別がつかず、嘘と本当の区別もつかない。

知らず知らずのうちに意識の底に刷り込まれる。

洗脳とも言えるだろう。

毎日毎日意識に刷り込むことで、それはその人にとっての現実となる。

それはメンタルブロックになったり、固定観念を作る。

そして、無意識で実行に移す。

引き寄せの法則は、この潜在意識をうまく扱うところにある。

私の潜在意識には、自分が知らないところで、「離婚」を植えつけた。

もちろんそれは誰の意思でもない。

でも、私の無意識の領域にはそれが確かに根を張ったのだ。(仮説です。)


私の離婚経験に関しては、星読みでは単なる経験、体験として私は解釈していた。

私はとにかくなんでも体験しないといけないので、結婚して、出産して、
離婚して、再婚もした。

今はとても幸せである。

今の主人と、なぜ早く出会えなかったのかと思ったこともあったが、
私が離婚を経験するためには、今の主人とは先に会ってはいけなかった。

別れるための相手でなければいけなかったのである。

私は星読みでは、そう解釈している。






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