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初めての北海道ドライブ(総括編)

5月のGW明け~月末にかけて所用で北海道に行っており
スキマ時間を利用して北海道を初めて車で走ってきました。

道央を起点に道南、道北、道東を数回に分けて周ってきた個別の記録は別にして
初めて走った総括から先に記録しておきます。

ドライバーのプロフィール

・マイカー所有 (道内はレンタカーで走行)
・年間走行距離 約3万km (日常的に運転しています)
・北海道と沖縄を除く全都道府県で運転経験あり
・ゴールド免許
地方の車社会に住んでいて走行距離が若干多めなイメージです。

本州とは別物の北海道ドライブ

勝手なイメージと違うだけだと道民の方々には笑われてしまいそうですが
本州のドライブとは全然違うと感じた点をまとめました。

スピードが遅い

北海道と言えばスピードが出せる、飛ばせると思っていましたが全然そんな事はなかったです。むしろ内地より遅いのではと思う区間の方が多いくらいでした。

後述の速度違反の取り締まりが多いためとも思いますが、+10km/hくらいで走っている車が多かったです。頻繁に速度制限が変わるため常に制限速度と今の速度に気を付けていなければならず、疲労の溜まりも早く感じました。

本州の田舎では周囲の車の流れに乗っていくドライブが多いですが、北海道では単独走行になりやすく速度違反を避けるためにスピードを下げて走ります。

北海道の道 (オロロンライン)

ただ速い車は内地の比じゃないレベルで、来たと思ったらあっという間に追い越されます。地元の方は取り締まりの場所を知っているらしくメリハリの効いた走りをしています。
初めて走る人間にはそんな事は分からないので、単独で制限速度くらいで走る事になります。そうなると道の広さも相まって遅いと感じてしまいました。

スケジュールを巻き返せない

本州のドライブで予定より遅れると高速道路で巻き返そうとしがちですが、北海道には高速道路はほとんどなくこの方法が使えません。そうなると上のスピードが出せないこともあり遅れを取り返すのはほとんど不可能です。

居酒屋で地元の方に言われましたが、その日の目的地設定を誤ってしまい日没後に焦って飛ばして野生動物と衝突というのが本当に多いそうです。この怖さを予めなんとなく想定はしていて1日の走行距離は平均40km/hで8時間として300km前後を目安に計画をしました。それでもこの距離は東名高速の東京ICから名古屋ICに匹敵しますので、その距離を下道で走るのは大変です。ちなみに全行程終了後の平均時速はちょうど50km/hでした。

そして北海道のドライブは時間を奪う絶景や食事が絶え間なく続きます。その誘惑に打ち勝つのは初めて走る人には容易ではないです。当初の目的は道の駅と廃線跡めぐりでしたが、途中から個性的なバス停と秘境駅巡りも加わり1日の走行距離は250km前後になっていました。

北海道のバス停

一部の区間にある高速道路も対面通行の区間が多く制限速度はほとんどが70km/hです。下道もそれなりに速度が出るので本州の様に倍違うという事はなく、遅れの巻き返しは非常に困難だと思います。ただ高速道路は車を停められないので途中の誘惑を無視して計画通りの旅行をするには時間も読みやすく、遅れが発生してしまう可能性を下げられる効果はありそうです。

警察(取り締まり)が多い

有名な話ですが北海道は速度違反の取り締まりが多いです。
下図に北海道スピード取締り地点マップを引用しますが、北海道を埋め尽くしています。

そして取り締まりの種類もよりどりみどりで通常のネズミ捕りからレーダーパトカー、移動式オービスと取り締まりの見本市状態になっています。しかも早朝や夜間にもやっていました。本州を走っていて取り締まりに遭遇する事は地方の下道ばかり走っていると月に1回あるかないかですが、今回の北海道ドライブでは毎日遭遇しました。

特に集落や市街地で制限速度が低くなるところや登坂車線の終了地点でよくやっていた印象です。登坂車線の終わり際は先が見通しにくい上に追い越しをしている場合が多いので要注意と思います(速そうな外車が登坂車線では抜かずその後の平坦区間で対向車線を使って抜いていったのもそういう事かと)。
地元の方に聞くと取り締まりポイントは決まっているそうで、教えて貰った場所に実際にいたりしましたが隠れていてよそ者が初見で見破るのは不可能です。札幌や函館など大きな街では移動式オービスも増えているらしく数回見かけました。

ただ後述する右折車線のないところで突然右折したり独特の運転スタイルがあるのでよそ者は過度に飛ばさない方が安全だと思います。無事故無違反で帰ってこられたのも取り締まりの効果かもしれません。そう思うと今後も減る事はなさそうです。

赤信号になるタイミングが違う

本州の多くの場所では歩行者用信号が赤に変わったら少し間を置いて自動車用も黄→赤になりますが北海道は違いました。歩行者用が赤になると間髪を入れず自動車用も黄色になります。歩行者用が点滅していたら加速しないのが懸命だと思います。本州の感覚でいて最初のうちは何度か急ブレーキをしてしまい追突されなかったのは幸運でした。

道内の大半の地域がこのタイミングですが本州と同じ様なタイミングの街もありました。タイミングを事前に判断できるような見分け方もないのですぐに変わる側で身構えておくのが良さそうです。

あと信号にはよく引っかかる印象を受けました。市街地に入るとほぼ確実に引っかかりノンストップで抜けられた所はそもそも信号のない小さい集落くらいだった様に思います。

独特の運転

よそ者が北海道で一番驚くのは対向車線を使った追い越しだと思います。本州でも稀に見る事はありますが北海道では日常でした。先頭を走っていると対向車が飛び出して来るので驚かされますし、後ろからも簡単に抜かされます。追い越しが日常だからかよく問題になる煽り運転には一度も遭遇しませんでした。速い車が来たと思ったら煽る間もなくあっという間に抜いていきます。

もう一つ独特なのが右折です。4車線道路でも右折車線のないところで右折をする車を相当数見かけました。本州ではまず目にしないのでウインカーの出し間違いかなと戸惑うので慣れるまではヒヤッとする事が多かったです。北海道は路肩が広い箇所が多いので4車線の道路では左車線を走っている方が楽かもしれません。

ゴミ箱がない

最後に北海道でとにかく感じたのがゴミ箱が全然ない事です。道の駅やコンビニなど車で立ち寄りやすいところにはまずありません。1人で車だったので後部座席にとりあえず溜めて凌げましが、バイクで周る人にはかなり厳しいと思います。高速道路のSA/PAにもゴミ箱はなかったです。1日中ゴミ箱に出会わない日も何日もあったので食事はテイクアウトを避けるなど防御策が必要でした。

以下はおまけで道中の写真とその他の所感を簡単に掲載しています。

北海道は日本一周を凝縮したような印象を受けました
廃線跡のスケールもでかいです(ただ車を停めにくく通過してしまった場所も…)
北海道の秘境駅 (熊出没情報がありましたので要注意)
歩道に鹿 (道北,道東では鹿はほぼ毎日見ました)
最◯端の◯◯はバリエーション豊富でつい撮りたくなってしまいます
勝手にイメージしていた北海道の道は延々こんな感じでした (意外とこういう区間は少なかった)
両側が海の野付半島
毎日雄大な景色の連続で後半は写真が減っていました (勿体ない事をしてしまったと後悔)


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