性質
夏休みの宿題は最終日のギリギリになってから徹夜でやるタイプだ。
小学生までは7月中に全て終わらせるタイプだったはずなのだが、歳を重ねるにつれてルーズになっている。
もしくはもともとルーズさを持っていたがうまく丸めこんでいただけかもしれない。
大学生になってからも社会人になってからも基本、期日ギリギリで滑り込んでいる。
やらなければならないと思いながらも、億劫で仕方ないのだ。
取り組む内容が小学生の宿題のように易しくはないから、さまざまな壁にあたり、悩んだり時には相談したり面倒なことが出てくることを知っているから遠ざけようとするのだろう。
何かを後回しにすることに対して罪悪感を抱き、実際の作業時間以上に憂鬱な気分でいることが多かったが最近は自分に期待を持たないようにしたらかなり楽になった。
生まれつき、物事をてきぱき捌けない性質なのだ。
ただの開きなおりであるが、それで気分良く過ごせるなら悪くないと思う。
出来たかもしれないと思うから悔やむのであって元々出来ないのであれば諦めるほかないし、こんなふうだからもちろん失敗することもあるが、それも仕方ない。
溺れそうな時、じたばたともがくよりふっと力を抜いて水面に浮くことを意識したほうが良いと聞いたことがある。これも人体の性質だと思う。
自分のことを理解するのにかなり時間がかかったが、これから都合が悪いことはすべて性質ということにしよう。
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