神話

noteを始めてみて、う〜ん何かテーマ性のあるコラムみたいなことを書くか…と思い、好きなキャラの話をすることにしました。
うたわれるもののオボロというキャラクターの話です。

まず、うたわれるものとは何か?
2002年にLeafから発売されたエロゲーです。2006年にアニメ化され、当時としては異色のクオリティで大人気を博しました。シナリオ自体の面白さ、更にキャラクターの魅力もあり、アニメと連動したラジオも大変好評で、エロゲーマー以外にも大変人気が出て、アニメ史でも一時代を築いたと言っても過言ではない作品です。
と言っても、私は当時は見ていなかったのですが…。

それで、上の画像がそのキャラクターのオボロ。
クッッッソ可愛くない????まず格好がエッチ。なんだこの腋がクソエグれた服は。エロゲの男キャラに着せる服じゃない絶対。

画像を見てるとマジでクソ可愛いな…としか言えなくなるので、ちゃんとキャラクターそのものの説明をします。
オボロは、うたわれるものの序盤から登場します。
主人公のハクオロは、まずオボロの病弱な妹と仲良くなります。オボロはそれを見て嫉妬し、ハクオロに良い感情を抱いていませんでした。
そんな時、事件が起こります。妹の看病をしていたトゥスクルというお婆さんが、圧政を行っていた支配者の兵によって殺されてしまいました。
激情家のオボロは、単身その支配者の屋敷に乗り込んでいきますが、捕まってしまいます。
村長でもあったトゥスクルさんは、身寄りがなく記憶喪失のハクオロにとっても恩人。オボロを助けるため、またトゥスクルさんの仇を撃つため、村のみんなで屋敷に乗り込みます。
そして支配者を見事撃破し、オボロも解放されます。
オボロはハクオロのその行動に感激。あまり良い感情を抱いていなかったはずのハクオロのことを、兄者呼びしてめちゃくちゃ慕ってきます。上の画像のように。

いや、そんなことあります???死ね!みたいなこと言ってたのに、急にデレすぎじゃない??
マジで……マジで無理……超かわい〜〜〜!!!!主人公だけを好きな従順な男!!!!しかも性的なことにはウブで童貞かつ処女!!!!!オイオイオイオイ最高すぎない???クッソたまんねぇなぁ!!!!!
というわけでオボロは本当に最高。生涯で一番抜いたキャラです。

しかもアニメのオボロが、めちゃくちゃエッチに描かれてるんですよね。私の目が腐ってんのかな?
いや、そんなことないと思う。赤面する描写や、作画の気合が入ったカットのひとつひとつから、スタッフに愛されてるのが伝わってくるのです。
あまりにも好きすぎて、オボロのエッロいカットをGIFアニメにして携帯に入れておこうと思い、セコセコと動画から切り取って作成していた時に、隣の部屋からハッピーバースデートゥーユー…♪って聞こえてきた時は、マジで意味不明で固まりましたね(マンションの壁がクッソ薄かった)。
どうも隣の部屋の人が誕生日パーティーしてたみたいなんですが、そんなことある?こっちはシコるための素材作りしてんじゃい!!!!ちょっと黙っててもらえるか!!!????
ちなみに何でそんなことをしていたかというと、あまりにオボロの二次創作が少ないのです。全然ない。だから、自分でどうにかするしかなかった。
今でもそのことが、信じられない……こんなエッチなのに…。
いや本当のこと言うと、少しだけ二次創作はあるのです。そしてオボロが大好きな人達はいるのです。

それらの人々は、オボロシコ族と呼ばれています。

しかし、なんとか細々と存命していたオボロシコ族は、急な脅威に晒されることになりました。
うたわれるものの続編、偽りの仮面が2015年に発売されたのです。
もうこの続編はコンシューマ版でエロゲではないのですが、私は、まあ初代が相当面白かったし、続編も面白いんだろうな〜!と思って期待していました。初代のキャラも出るみたいだし。
しかし、現実の続編は。
延々と古臭いネットスラング、腐女子ネタの応酬…全然進まず、盛り上がらないシナリオ…。やっと盛り上がってきたぞ!というところで唐突に終わるストーリー…。
えっ違う…。これは違う。読んでる中に好きな人がいたらごめんなさいだけど…。
あんなに前回はクオリティが高かったアニメも、ただただ腐女子に媚びた内容だけが続く、酷い出来でした。
そして極めつけはオボロのキャラデザ。

えっ……ヒゲ????
何このヒゲ?えっ?あんなに?あんなに可愛かったオボロが??このヒゲ???はっ???何????何が起きてんの???他のキャラは全然加齢描写ないのに???
こんなんじゃシコれない……。シコれないよ……。
深い絶望が、オボロシコ族を襲いました。
続編はつまんないし、アニメもつまんないし、オボロはヒゲだし……。唯一の救いは、オボロというキャラクターの性格自体は変わっていなかったことでしょうか…。
もううたわれるものというコンテンツは終わってしまったのか?続編で盛り上がる動きもあることはあったのですが、初代厨である私はそう思いました。

そして、2016年に更に続編である二人の白皇が発売。
これはシナリオ自体は素晴らしい出来で、純粋に感動しました。初代のキャラもたくさん出てくるし、何よりネットスラングも腐女子ネタも一つもない。いや、改善するくらいなら最初から入れんなや。
しかし、オボロのキャラデザは変わらずヒゲ。
いやもう、仕方がない。もう諦めるしかないことなのだ。少しだけ期待をしてしまった、私が馬鹿だったのだ、と。
固く唇を噛み締めました。

そしてそんな折、うたわれるもの初代のHDリメイクの発売が発表されます。
これは嬉しいね。リメイクなら絶対に安心。しかも限定版には当時のスタッフによるOVAがついてくると言うじゃないですか。
しかもオボロが出てる!!!やったーーーー!!!
そのOVAの内容を冬コミで先出しにするというので、喜び勇んで冬コミに行きました。
冬コミ、アクアプラスの企業ブース、ディスプレイで流れるOVAの映像。初代のシナリオが終わった後、数年後の話みたいですね。
さて、そろそろオボロが見れるぞ…!!と大興奮して見ていました。
しかし。
その少しだけ若いオボロにも、同じようにヒゲが生えていたのです……。

冬コミから、どうやって帰ったかはよく覚えていません。ただただショックで、帰ってから少し泣きました。
どうしてオボロシコ族ばかり、こんなに迫害されなければいけないの?何かした?ただ、オボロでシコりたいだけなのに……。
しかも続編のキャラは男キャラも抱き枕カバーが出てるのに、オボロは出てないし……ふっざけんなよ!!!オボロの抱き枕も出せよ!!!!!10枚くらい買うからよ!!!!
この2015年から2017年が、いわゆるオボロシコ族の冬の時代となります。

そして、2018年4月。うたわれるもの散りゆく者への子守唄(HDリメイク)が発売されます。
私は迷いましたが、限定版を買いました。OVA、ヒゲの生えたオボロを見るのはしんどいけど、話は面白いかもしれないし、一応見ておこうかな、なんて思ったのです。うたわれるもの自体は好きだし…。
とりあえずゲームをプレイする前に、OVAを見ることにしました。そんなに長くないし。
やっぱり見間違いなく、オボロにはヒゲが生えています。
あ〜あ。まあもう、仕方ないけど。ため息混じりでぼんやりと見ていたその時。
夜にオボロの寝ているシーン、オボロにヒゲが描かれていなかったのです。
えっ?えっ?えっ?えっ???
マジで声が出ました。
どういうこと?どういうこと??作画ミス????
信じられず、ただただ呆然と画面を眺めていました。
そして次に朝のシーン、起き上がるオボロには……
ヒゲがついてない!!!!!これは作画ミスじゃない!!!!本当にヒゲがないんだ!!!
そして、このカットで勝利を確信しました。

つけヒゲが謎の台に置いてある……そう、オボロはつけヒゲだったのです!!!
この画像がいわゆる、オボロシコ族勝利の塔です。今後、教科書にも載ると思います。
本当に本当に嬉しくて、大声を上げて泣きました。しかも、短いOVAなのにオボロの描写がめちゃくちゃエッチ。ケツが見えるし、顔もエッロい。
やっぱりスタッフやってやがんな〜!!!なんでエッチなんだよ〜!!意味わかんねーけど最高だ〜〜〜〜!!!!
私はすぐにTwitterでこの画像を共有、オボロシコ族に対して、オボロがつけヒゲだったことを報告しました。
喜ぶシコ族。本当に本当に、良かった。
オボロシコ族はこうして……長い長い、辛い戦いを経て、ようやく勝利したのです。

ちなみにゲームの方も、やっぱりうたわれるものは楽しいなぁ…と思いながらプレイしていたのですが、オボロの新規立ち絵(赤面)が何枚か増えていることに気づきました。
エッチな…エッチな立ち絵が…いっぱい増えてる…全然…意味が…意味がわかんないよぉ……と言いながら、私はまた泣いてしまいました。

オボロシコ族は……ずっとずっと、勝っていたのです。約束された勝利だったのです。これは、いわゆる超えるべき試練であったのです。
今度発売されるうたわれ斬にはオボロは出ないようですが、まあ、リメイクが最高だったので良しとします。

ちなみにオボロシコ族の間で今アツいのは、男対魔忍。
ピッチピチのスーツ着て、多分ヘマして敵に囚われるんだろうなという設定がオボロを彷彿とさせるからです。
平成の次の元号は、男対魔忍ともまことしやかに囁かれています。

だから来年は、男対魔忍元年。

よくわからない話になってしまいましたが、この話はこれで終わりです。
オボロシコ族の皆様、助け合い、喜び合い、本当にいつもいつもありがとうございます。
楽しんでいただけたら嬉しいなぁ。
オボロシコ族、そしてオボロというキャラクターに、これからも最大限の幸せが訪れるよう、心から願っています。

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