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開幕公演を間近に控えて。


気づいたら、2か月も書いていなかった。

ホームページをご覧になっている方は、クリークホールにすでにピアノが搬入され、「6911」という広報誌が出来上がり、實川風さんのピアノリサイタルが完売間近なのをご存じだと思う。いよいよあと十日で幕が開く。準備は万全、とはいかないまでも、精一杯のおもてなしができるようにはしたつもりだ。ぜひ楽しみにしていただきたい。
 
この間、3度ほど東京に行った。

通常の会議をこなしたり、次の新刊の初稿を戻したり。印象的だったのは、クリークホールのアドヴァイザーになっていただいた林田直樹さんといっしょに、プーランクのオペラ「カルメル会修道女の対話」を観たこと。

新国立劇場オペラ研修所による修了制作だったが、歌もオケ(ジョナサン・ストックハマー指揮・東京フィル)もまっすぐ心に刺さってくる。フィナーレ、修道女たちがギロチンにかけられていくシーンの演出も無駄を省き、実に研ぎ澄まされていた。シュテファン・グレーグラーという演出家の手腕だ。

この貴重な体験がほぼ5000円で得られるとは。

先週、東京で旧知の著者にホールのことを報告していると、佐賀出身の彼は「ときどきこうして東京に来たほうがいいよ。中央とパイプを持っていたほうが、君の仕事には役に立つって」と真顔で言った。

そうかもしれない。そのとき、僕は思った。

本当は、ホールの仕事が軌道に乗れば、東京には行かなくて済むと思っていた。できれば札幌に専念したい。でも、いろんな人とつながっておくには、東京に行くのも悪くない。なにより、「カルメル会修道女の対話」のようなオペラを観ることもできるのだから。
 
これから時計台ホールに川島沙耶さんのコンサートを聴きに行く。4月14日のこけら落とし公演第3弾に出演してくれる「歌劇弾」のリーダーなのだ。

新しい出会いがありますように。その人たちがこのホールを好きになってくれますように。

なんだか、祈りたくなってきた。

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