仕事していた時の思い出
病気で半身不随になる前は医療系の国家資格で仕事をしていた。
長く付いていたのは透析医療だ。
この透析というのは疾患で腎機能が働かなくなった方に腎機能の代替を機械によってさせる医療行為だ。
代替行為な為根治治療たる腎移植をしない限りずっと続けなければならない。
透析患者数を見ると34万人を超してるみたいだ。
導入疾患で最も多いのが糖尿性腎症だ。
今では4割以上らしい。
糖尿性腎症は糖尿病の合併症の一つだがこの病気まで発症しているからには他にも別の合併症を持っている方が多い。
中でもそんなにはいないが一つのクリニックで最低一人はいると思われるのが糖尿病性足病変で足の壊死による切断をされてる方だ。
大体は車椅子で行動されているが中には義足をつけて動いている方もおられる。
透析中は外しておられる方がほとんどだからベッドサイドに置いているならまだしもベットの上に置いてあると本来あるところ以外に足があるから知ってても驚くことがある。
そんな中両足が義足の方がおられた。
幸と言ったら語弊が有るが両足の膝は残っていたからそんな感じでも歩くことができていた。
ホントに器用に歩いておられていたから素直にすごいですね、と言ったらいやいや慣れだよと少し照れながら答えてくれたものだ。
今私は半身不随の為に車椅子で行動している。
部屋の中は杖で歩いているがそれで外出しようなんて思わない。
安全と周りのことを考えてなんて理由だがホントは歩いて外出できたところで、と言った気持ちがあるからだ。
この両足義足の方がどんなモチベーションで頑張れたのかわからないが今の私には真似できないことだ。
障害に対する向き合い方は人それぞれだと思う。
頑張って克服したらそれは素晴らしいし賞賛されるのはもっともだ。
だからといって今ある障害をただ受け入れて現状で生活しているのもそれはそれでいいことだと思う。
頑張らない自分の体のいい言い訳かな?
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