恩師を思い出した話⑤

④のあらすじ

恩師Aさんが現場に出てっちゃった

〜〜〜続き〜〜〜

思い出が蘇ってきてすごい量になってしまったので次回で終わるように書きたいと思う。

恩師が去ったあと数ヶ月、僕は入社してからずっと社内待機だった。

僕の同期の新人王(新人賞受賞した人)以外は誰も客先常駐できてなかったのだが、そろそろちらほらプログラミングスキルのある同期が客先に旅立っていった。

僕は昔に比べると成長したなと感じるものの、面談はいくつか落ちなんとも言えない日々を過ごしていた。

どこかの話で書いたが、Aさんが来るまでの期間ずっと僕は居残りで上司の課題の勤務表をJavaで作るを進めていた。

StrutsやWebサーバーを知らない僕は少しググって見つけたJavaSwingというもので恐ろしく使いづらい勤務表を作り続けていた。

毎晩毎晩他部署の部長や本部長しかいないオフィスで1人孤独に作り続けていた。

適当すぎる変数名に予約語を使って数日はまったり、Accessのテーブル名やカラム名を日本語でつけて上司に笑われたりと散々な日々を過ごしていた。

アクセス修飾子がわからずクラスやメソッドがわからないので僕の書くコードはなんと1つのJavaファイルに全てStaticメソッドで書かれるという恐ろしいコードになっていた。

それに気づけたのはベテラン同期のSさんが興味をもってくれてソースコードや画面をみてくれて直し方を教えてくれたからだ。

「毎日遅くまで何してるん?」と。僕はすごく嬉しかったのを覚えている。

今にして思うとたぶんSさんがAさんにそのことを伝えてくれたんだと思う。

しばらくすると僕の上司のところに行きAさんがこう言うのだ

「彼はしばらくうちのプロジェクトで忙しくなるので与えてる課題を止めてもらえませんか?」と

今思い出しても泣きそうになる。だから恩師が去っていったあとまたこの地獄に戻るのか・・・と陰鬱な気持ちだった。

〜〜〜続く〜〜〜

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