恩師を思い出した話⑦〜Last〜

⑥のあらすじ

天狗になってた。

〜〜〜続き〜〜〜

その日の帰り道一緒に電車に乗って帰った。

何を話せばいいのかわからなかった時にAさんが言ってくれた

「君はよく出来ているよ、だから自信をなくさなくていい」

「だけど気をつけなきゃいけない」

「おれは出来る。でもおれまだまだ」

「これが大事」

泣きそうになるのを堪えた。覚えてないけど多分帰ってから泣いた。

さて、①で書いたけど今僕はまるっきり新しい仕事にチャレンジしていてまったく歯が立たない。まるでAさんと出会う前の僕だ。

そして部下が大変なことになっている。彼はちょうど僕がAさんに救われた時と同じ年齢だ。

僕はAさんが僕を助けてくれたように彼を助けてあげたい。僕にできるのだろうか。

そんなことが重なって恩師を思い出した。

そしてAさんにメールでここに書いたようなことを伝えた。

最後にメールをしたのは5年前だった。

この5年間で僕はまた天狗になっていたんじゃないかと思った。というかきっとそうだった。

自分があの頃のようにどん底になり、目の前にかつての自分のような部下が現れ思い出し反省したのだ。

だからそういった不甲斐ない自分のありのままをさらけ出し、今でも僕の中にはずっとAさんにもらったものが生きている。感謝しているということを伝えたかった。

〜〜〜終わり〜〜〜

ここまで色々なことを思い出したのはいろんな出来事があったからだが、ここで書いた以外にもAさんとはたくさんのエピソードがある。

だから親しい友人にはAさんのことを定期的に話していた。

だけど、いままで呼称が難しかった。

「若い頃僕を助けてくれた、前の会社の違う部署の所長さん」どうにも言いにくい。聞いた側もわかりにくいだろう。

だけど5年も連絡をとってないこともわかる通り、師匠という感じでもない。先輩でもなければ元上司でもない。当然元同僚という感じでもない。

そんな時比較的最近以下の記事を目にする機会があった。

#面白法人カヤック社長日記  No.70

https://www.kayac.com/news/2020/05/yanasawa_blog_vol70

なるほど。僕はこの人は「恩師」と呼べばいんだなという言葉の定義ができてすごくすっきりしました。ありがとうございます。

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