見出し画像

対談 『変わらないものと最先端』スギタシンゴ×中川あや

教えないセミナーの姉弟関係、講師スギタシンゴと第1期生の中川あやが初の対談。オンライン超自習室を運営する学長と副学長でもあり、新しい道を歩き、新しい道を切り拓く2人の、今とこれからの話です。

■新しい道を歩き出して
■人との繋がり
■本質だけの世界へ

■新しい道を歩き出して


スギタ

さっそくですが、これまでの仕事を辞めて、自分で仕事を見つけて作り出してみて、どうかな?それなりに生きてるよね(笑)。

中川
今まで新卒から同じ会社で10年働いてきたので、そこではそこそこ仕事が出来ていたのですが…。外の世界に出てみて、別の業界で仕事をしたら、一般常識も知らないポンコツでした(笑)。

初めての人に会いに行くときのマナーすらわかっていなかったです。

スギタ
確かにそうだね。それは仕方ないと思う。だって、学習塾はお客さんに会いに行くのではなく、お客さんのほうから来るわけだし。

特に、決まった人としか仕事をしない業種と、不特定多数の人と仕事をする業種だと、環境が全く違うからね。だから俺も、学習塾のあとは接客販売に転職したんだよね。

学習塾は特定の子どもが相手で、接客販売は不特定の大人だから、真逆でしょ?
必要な能力も変わってくるんだよ。あやの仕事は、そのどちらともまた違うし!

画像1

中川
なるほど!だから私も特定の子どもたち相手なら仕事が出来るけど、不特定の大人相手の仕事は一年生ってわけですね。
このタイミングで新しい世界に飛び出してよかったです。危うく、他の世界を何も知らないまま時間だけが過ぎていくところでした(笑)。

■人との繋がり


スギタ

ところで、ずっと気になっていたんだけど、どこでどうやって仕事を見つけてくるの?今のところ自由にやって、生き延びてるよね(笑)。

中川
こちらで知り合った方たちが人を紹介してくれて、その連鎖でなんとか生き延びております(笑)。

こちらの方は、どこの誰かもわからない小娘の私に、丁寧に地元の歴史などを教えて下さります。一緒に歩いてくださり、歴史を紹介してくれるのです。

その中でも特にすごいなぁと思ったのは、話している本人が生まれるよりずっと前の歴史や、話している本人が生きていないであろうこれからの未来を語るのに、涙を流したり、目を輝かせたりして、伝えてくれるのです!

そんな地域があって、そんな人達がいることに、感動しています。

画像2

スギタ
あれ?それ、なんか似てない?俺のオンラインサロンと(笑)。

中川
そうなんですよ!先生と同じなんです!先生は、自分の子どもじゃない子も含めて、この国の未来の子どもたちのことを、目を輝かせながら話すじゃないですか。まさに同じなんですよ!

スギタ
やっぱり本質的には最後には同じところに辿り着くんだろうね。自分の目の前のことだけに一生懸命じゃなく、この星のこの国の過去から未来までも見ているってことなんだろうね。

歴史のある町だからそうなるのかなぁ。深いね。他には気づいたこととか感じたことはある?

中川
あるお寺の話なんですが、時代が変わっていく中で、あえて変わらないように守っているものがありました。
昔の人たちが見た景色と同じものが、そこでは今も見ることが出来るんです。何百年も前の人が見た景色を、時代を超えて今の私が感じることができます。

それと同時に、最先端のものも取り入れていて、変わらない景色を毎日SNSで発信していたりします。

毎日、少しずつ表情が違う景色を感じ取っているのです。

スギタ
あれ?それもうちのオンラインサロンと同じだね。うちのオンラインサロンでは、子どもの頃からの変わらない夢を大切にしながらも、それを叶える方法は最先端のものを使う。
昔ながらのコミュニティという概念を大切にしながらも、それを作るためにはオンラインを使う。ハイブリッドだよね!

最近思うのは、もしかしたら「教えない教育」も最新なのではなく、本来あるべき姿へ還るだけなんだろうなぁと思う。

昔はそれが当たり前に行われていたのに、いつからか教科書が正しい、会社員が正しい、レールの上を歩くのが正しいとなってしまい、自分で考える力が失われていったような気がする。

画像3

中川
本当にそうですよね。「AI時代だから自分の頭で考えなさい」ではなく、私たちはもともと、自分の頭で考えるのが当たり前ですよね。できていたのだと思います。

あとは、町の中に「何屋さんかわからないお店」が多すぎるんですよ!どこにも看板がないお店とか、看板が小さくてわかりにくいお店とかたくさんあります。
それがとても面白いんですよ。

■本質だけの世界へ


スギタ

まぁ、景観を崩さないように派手な看板は付けられないとかもあると思いますが。東京都心のように派手でカラフルで大きな看板だらけではなく、見つけた人だけ来てくれればいいって感じだよね!集客する気あるのか?みたいな(笑)。

それを見つけられる本物のお客さんだけ来てくれればいい、というスタンスはめっちゃ好きだな。

中川
そうなんですよ。誰も気づかないかもしれないのに!わかってくれる人だけわかってくれればいい、みたいなところがあって。値段とかもわからないものが多いです!

昔の人の「教え」なども同様に、何百年かかってもいいから、誰か気づいてくれる人がいればそれでいい、みたいなものがたくさんあります。「答えはこれだよ」なんて、全然主張してこないんですよ。

そこが先生のオンラインサロンと似ています。

画像4

スギタ
確かに(笑)。みんなにわかってもらおうなんて、さらさら思ってない。
わからない人にはわからなくていいし、わかってくれる人だけ来てくれればいい、と思って活動してるね。

本当にそれでいいのか?みたいなことを言われることがあるけど、別にそれでいいね!仲良しごっこや傷の舐め合いじゃ何も生まれないからね。

中川
先生も、もっとやり方とかテクニックを教えれば稼げるのに、それは絶対にやらないじゃないですか?「本当に人のためになるのは何か?」を一番に考えていらっしゃるからだと思います。

スギタ
まぁ、経営者としてはダメな考えかもしれないけど、別にそんな目の前のことはどうでもよくて。
ビジネスがうまくいく方法だの、フォロワーを増やす方法だの、そんなことしてる人は次の次元にいけないからね。
自分自身も、みんなも、もっと上の次元で生きていく仲間を探しているからね。

50年後とか100年後に、私の書いた書籍に出会って、わかってくれて、感動してくれる人が1人でもいれば嬉しいから、そのためにSNSに文章を残したり、書籍を書いている感じだよね。

次の次元というより、昔の人たちの「あるべき姿に還る」感じだね。数字に一喜一憂しなかったであろう時代にね。

中川
先生のそういうところがすごいなぁと思います。自分が決めたことは絶対に貫いたり、目先の数字に走ったりしないところですね!
私も、もっと経験と体験を積んでいきたいと思います。

画像5

スギタシンゴ
1980年東京都生まれ。福岡県在住。オンラインサロン「スーパースギタワールド」オーナー。学習塾勤務、販売員を経て2015年独立。学習塾経営を経て現在は速読スクール運営、オンラインサロン運営、セミナー講師、ファッションスタイリスト、書籍出版など、新しい働き方を実験中。
 
中川あや
1987年名古屋生まれ。10年間学習塾に勤務し、2021年7月から京都・福岡・山口との3拠点にて教育・観光・伝統産業分野で企画や広報・ライティングなどを担当している。各地で新しい住み方や働き方の導線を構築しながら、自習×旅×オンラインで環境に左右されない自走力が育つことを検証しているパラレルワーカー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?