最期の7日間と、旅立ちの7日間
最期の7日間それは、あっという間の出来事だった。
急遽自宅へと帰ることになった父。
「このまま病院に居つづけてはいけない」
よくわからないザワつきに駆られ、自宅に帰った父は、一旦良くなりそうな気配はあったものの、やはり大きな変化は見られなかった。
少しづつ状況が悪くなりつつある中で、母親は、まるで赤ちゃんの世話をするように、介護をしている。
状況を受けとめきれないのか、わかっていないのか、それはわからない。
でもこの物語の終末は遅かれ早かれ、
最初に入院した医師も